ブーストが上がらなくなってしまったと言う
こちらのBNR32 GT-R
実際に乗ってみると3000rpmでブースト0.2k前後
4000rpmまで回してもブーストは0.5kぐらいまでしか上がらず
HKSのGT-SSタービンとしては、全くNGなブーストの立ち上がりです。
まず疑うのがエア漏れとタービン不良なので
メクラ蓋と
ブーストメーター付きの加圧タンクを使ってエア漏れを確認すると
複数のジョイントホースからプシューとリーク音が・・・
経年劣化でジョイントホースのアチラコチラが
ダメージを受けていたり、熱でカチカチになってしまっています。
簡易的に補修して、再度試運転を行うと先ほどよりはブーストは掛かるようになったものの
まだ、正常な立ち上がりではなくブーストソレノイドのカチカチと言う作動音も聞こえてきません。
なんだかな~と思いながら、何度かアクセル全開・全閉を繰り返してると
突然カツンっと言う音がして、ブーストソレノイドがカチカチっと動き始めました!
どうやらタービンのポペットバルブが固着していて、排ガスを逃がしてしまっていたようです。
何らかの拍子でそれが閉じるようになった時にあのカツンと言う音が出て
その後ブーストが掛かるようになったので、ブーストソレノイドが動き始めたと言う流れの模様・・・
残念ながら、一度タービンを降ろしてポペットバルブの作動確認をしない事には
正確な原因の把握は出来ませんね。
前後のタービンのアクチュエーターの開放圧力が0.6kと1.2kと言う大差があるのも気になるので
タービン周りの点検に移行します。