R35GT-RMY14モデル ミッション修理完→ECUセッティングへ

ミッション車載作業を行っていたR35 MY14モデル

エンジン始動まで進み、リバースも1速も普通に入るようになりました。

当たり前と言えば当たり前ですが、

「じゃあ、直して」

って言われると簡単には直らない部分ですので、まともに動くと感動しますね。

 

今回はミッションをOHするにあたって、クラッチも7枚強化タイプにしてありますので

今後のパワーアップにも問題なく耐えてくれます。

 

ミッション本体が直ったので、今度は

MT-CPUもMY18NISMOのデーターにバージョンアップします。

…が残念ながら一発目の書き込みではエラーが出てしまい、初期化が必要な為

一度データーを消去して

初期化専用のデーターをインストール

再度MY18 NISMOのMTデーターをインストールし直すと今度はOKでした。

 

軽く街乗りでシフトチェンジのフィーリングを試す為試運転を行いましたが

MY18 NISMOのデーターはノーマルモードはジェントルに

Rモードはパキっとシフトチェンジしてくれるので乗っていて気持ち良いですね。

ATモードにすると変速ショックもなく初期型モデルと比べると雲泥の差です。

 

MY07~MY13モデルでもMT-CPUをMY14モデル以降に交換し

データーをMY18 NISMOに変更する事は可能です。

気になる方はお問い合わせ下さい。

 

MT関連の作業が終わり

最後の仕上げは

ダイナパックによるECUセッティングです。

 

バージョンアップしたダイナパックは、新しい規格のOBD2データーがみれるので

パワーチェックをする度にロガーデーターを見なくても

肝心なデーターはすぐに画面上に表示されます。

R35の各種データーも普通に見ることが出来たので非常に便利です。

 

今回は点火リタード AFRの変化でどれくらいパワーが異なるのかグラフに表して見ました。

公表はしませんがパワーグラフとAFR 点火グラフを重ねることも出来るので

パワーアップ&ダウンが何に起因するのかも一目瞭然です。

 

下から2番目のグラフがECU書換前の

ニスモスポーツリセッティングデーターでのパワーチェックです。

 

マフラー&エアクリーナー周りはノーマルで

キャタライザーのみSARD製と考えると、530ps前後は妥当な数字ですかね。

メーカーとのしがらみがあると思われブーストも点火もAFRもかなり控えめです。

 

ECUデーターを書き換え、ブーストをしっかり掛けたうえで

点火時期もAFRもそれなりにマージンを削った状態で604PSですが

冬場の点火時期よりは4度ほど自動でリタードされてしまています。

 

この季節の気温、湿度

パワーチェックを行った時の気圧の変動(台風通過直後)を考えると

こんなもんですかね。

 

点火時期をすこし遅らせるとオレンジのグラフ

さらにAFRを濃くすると上から3本目のグラフとなりました。

ブーストは一切変更していませんので

点火時期や燃料の濃さがどうパワーに影響するのか目で見てわかると思います。

 

水色はブーストソレノイドをバイパスさせ

0.6kほどまでブーストを落とした時のグラフです。

やはりブーストが落ちるとパワーも一気に下がりますね。

 

それでもMY07のドノーマル車両ぐらいは出てます。

ダイナパックから降ろして各部点検後、実走確認をしたら作業完了となります。