カーボン製のエアロパーツは一度破損してしまったら修復が効かない・・・。
だから諦めてそのままにするか、捨てるしかない。
そう思っている方、多いと思います。
確かにカーボンシートのつなぎ目を完全に合わせて修復するぐらいなら
新しい物を造った方が手間が掛からないので、結果安く済みます。
っが、離れて見れば目立たない・・・レベルであれば・・・。
変速的な縁石にやっつけられてしまった
こちらのリップスポイラーはVAB用の近藤エンジニアリング製です。
価格も高価ですが、納期が掛かるので、再注文するのにはそれなりの覚悟が要ります。
なんとかならないかと凝視しますが、診れば見る程、破損状況は深く
アンダー部分とはパックリと分離してしまっています。
裏側からライトを当ててみると
一番削れてしまっている部分は
光が透過してしまうほど薄くなってます。
う~ん・・・。
裏側からはメグミックスと言う接着剤を流し込み
表の破損部分をペーパーで荒慣らししてからカーボンシートを貼り付けて
溶剤を塗布しながらローラー等で圧着します。
溶剤が乾いたらクリアゲルを塗布して
透明のシートを被せながらカーボンシートの目に溶剤が入り込む様に極力空気を抜きながら乾燥。
簡易インフュージョンとでも言いましょうか。
しっかりと時間をおいて乾燥させたら余分なクリアゲルを研いで
周りとの段さを無くして、いざクリア塗装!
1.5m離れれば、まったく目立ちません!
1mだとこんな感じ
50㎝ぐらい。
まあ、パッと見は
目立たなくなり
この状態と比べれば雲泥の差かと。
ただ、手間は掛かってますので、修理費は安くはないです。
新品を買って数か月待つ事を考えれば、人によっては納得出来ると言う感じですね。
もう一点、ワンオフパーツてんこ盛りの
このブレーキペダル。
GGH30後期アルファード用のブレーキべダルASSYです。
どこがワンオフパーツなのかと言いますと
プラスチックのいかにも脆弱っぽいカラーの代わりに入れる特殊合金製のカラーを作製し
カラーが入る部分は内径の拡大加工&鏡面研磨して
組み込んであったり
いかにも貧弱そうなリンクアーム(右)に比べて質実剛健なサイズまで大きくした物を
これまた削り出して圧入した
ブッシュを介して
こんな感じに
組むことで、ブレーキをガン踏みした後のリリース時に起こる
カコんと言う異音と変な感じが起きにくい様にしています。
以前ECUチューンをしたアルファードオーナーから相談されて
チーフメカニックが空いた時間を使って作製したテスト品になります。
リンク部分のブッシュやカラーの剛性不足で、ブレーキペダルを踏む力が強いと
リンクが横方向にズレてしまい、そのズレが元に戻る際に
異音を発生させながら、カコんと言う嫌な感じを
足の裏に伝えるのでは?と言う考察から産まれた逸品。
さて、その効果は・・・?
付けて診ないとわかりませんね。笑
こんな感じに様々なノウハウを持った弊社ですが
そう言う情報は多方面にわたりまして・・・。