GRX133 マークXGRスポーツ AT車両のECU現車合わせセッティング!

今週火曜日のブログで200系ハイエースの次はGRX133 マークXにLSDを装着して行きます。

と書きましたが、そのマークXが

こちらです。

えっ?と思ったかも知れませんが

LSD装着と同時にECUの現車合わせセッティングも依頼して頂いたので

先にセッティングから進めようと言う流れです。

 

工場内のリフトは

先客にて埋め尽くされていまして、空きが出るまでの間を有効活用して

ダイナパックによる現車合わせセッティングを進めます。

とは言ってもこちらの車両、すでに通販にて当店のECUチューンが施されているので

まずは入庫時の体力チェックです。

2500rpm付近はATのトルクコンバートが働いている領域なので

ギヤ比が有って無いような部分となり、数字としては無視します。

 

実線が入庫時のグラフで破線が同年式のノーマルGRX133の記録グラフでして

同じクルマではないので参考程度にしかなりませんが

ECUチューンにて25psの差とトルクで1.1kの差が出ています。

 

ここから更なる上げ代を探すため

ECUデーターをパラメーター化して関係する部分を変更して行きます。

GRX133の場合、実車でECUセッティングする場合はOBDから書き込むので

OBDから書き込めるデーターにコンバートしてWriting!

何本もダイナパックを回してパワーが安定した時の数字を診ます。

350psが安定して出力されてますね。

 

観やすいように1本ずつのグラフを重ねると

こんな感じのビフォーアフターになり、ギリギリ350psを超えてくれました。

トルクは43.6kになります。

 

ダイナパックから降ろしましたら

純正診断機を車載してLOGを取りながら

実走行でもECUのプログラム通りに動いてくれているかをチェックします。

GRヤリスでも使用するテストコースを使って

全開時のLOGをチェックします。

 

GRX133にもGRヤリスと同じようなノック補正学習値なるものがありますが

そこまで積極的には介入して来ません。

ノック補正学習値とは別にノック制御値と言う物もありまして、これらが絡み合って

最終的な点火時期が決定されますが、この時代は ほぼマップ通りに推移する事が多いです。

 

VVTIの角度や空燃比もチェックしましたが問題ないですね。

実はこの車両のオーナーは練馬区の方でして

わざわざ愛知の田舎にあるショップまでクルマを持ってきて下さったんです。

 

その期待に応えるべく、まずはECUチューン完成です。