ふとした休日に考える仕事と言う生業・・・。

今の仕事を始める前、家電量販店の下請けとしてエアコンを装着したり

アンテナを設置してテレビを繋げたりする、いわゆる電器屋さんとして働いてました。

 

電気屋さんは主に宅内の屋外の電気配線を担当しますので電気工事士の資格が必要ですが

電器屋さんって基本的には資格は無くても働けます。

 

働けはしますが、いざ実際に働いてみると色んな家電の設置にはそれなりのノウハウが必要で

特にエアコンの設置となると専門的な知識と経験が物を言います。

 

マンションなどでエアコンの配管用の穴が開いている場合と

一軒家で穴開けから自分達で行う場合では勝手が違いいますし

エアコンの室内機を掛ける裏板の設置方法も水平をどう取るかで

ドレンの勾配が変わります。

 

エアコン配管を向って右側から室外に出すのか

左側から出すのかで、ガス配管のジョイント部分が変わるので

通称左抜きと言われる場合は、エアコン室外機内で配管をジョイントする必要があり

その配管を如何にスマートな状態で室内機裏に収納出来るかが腕の見せ所です。

 

なんでこんな事を書いているか?と言うと

こんな広告がスマホに表示されたんです。

 

月収100万か~。

まず① エアコンの取り付けで1.2~1.5万円も貰えなかったな~

〇〇〇電機の下請けだと1台付けて6000円でしたね。

一般的なところだと8000~15000円。

でも部材代は自分持ちなので・・・。

ケチって粗悪な部材を使えば1台分で大体3500円ぐらいだったかと。

今のエアコン取付費はものすごく高い工賃が貰えるんですね。

 

そして② まず初心者が一人でエアコンを付けに行くことは無かったですね。

必ず先輩と一緒に行きました。なので工賃÷2

なんなら先輩に授業料として2/3渡して、自分の取り分は1/3みたいな。

それが当たり前でしたが、今じゃいきなり一人で行くんですね。

付けてもらう側からしたら、とんでも無い話だと感じます。

 

更に③ 30台付けて初心者卒業。

う~ん、せめて100台は取り付けないと・・・です。

2年間で200台以上のエアコン設置を行った先輩に同行&手伝いをして

ようやく一人で現場に行けるようになり、そこから100台ぐらい自分で装着して

ようやく半人前かな~って感じでした。

30台しかエアコン付けてない人が、フルローンで買った新築の家に来て

「よろしくお願いします!」

って言いながら家の壁に穴開けるの想像すると・・・ゾッとしません?

家のどこに柱が走っていて、穴開けちゃいけないところはどこなのか・・・?

30台の実績では判断出来ないと思います。

 

最後に④ 1日5件を1台15000円で請ければ105000円ですね。

当時は6月から8月中旬まで1日7台から10台のエアコン取付を

休みなどなく、ひたすらに取り付けてましたが2.5か月で200万ぐらいでしたね。

月収100~200を目指すって事は年間で1200~2400万ですよね。

エアコンは1年中売れるものではないので、1年で平均化すると1か月の収入は・・・。

 

そう言った理由もあり、エアコン取付を含む電器屋さんに見切りをつけ

中古車販売をメインにしたクルマ屋さんを始め、今に至っています。

 

これからエアコン屋さんを目指す方の参考になればと思います。笑

 

肝心な事、それは元請けさんの言いなりにならないような業務提携を結ぶこと

難なら大手の下に入るんじゃなくて、ポータルサイトなどで個人から仕事取った方が単価は上がります。

っが、今の電器屋さん、エアコンの工事費が分かりにくいように工事込みの総額表示をしてますので

実際に工事を頼む人って、幾らの工賃が適正価格なのかを知りません。

「エアコン1台10000円で取り付けます!」

って言ったところで、それが安いのか高いのかの判断が出来ないような状況になってますよね。

 

自分が今からの時代でエアコン屋さんとして働かなくてはいけなくなったら

組織化して動きますね。

一人では絶対に動かないです。

 

まあ、エアコン屋に業務転換する気は1㎜もないので ご安心を。

やっぱり自分はクルマが好きですし、クルマを弄って、クルマに乗っている時間が好きです。

 

エアコンを付けているときも それなりに充実感はありましたが

それは仕事としての充実感であり、エアコンを付ける事が好きだった訳ではありませんからね。

久しぶりにマクラーレンGTに乗って滋賀県の近江牛を食べに岡喜本店へ

行き来の道中も

どうやったらこのマクラーレンみたいなエンジンフィーリングになるのだろうか?

とか

このブレーキタッチをなぜ他メーカーは真似しないんだろう?

と言った事が

次から次に頭に浮かんできて

 

クルマをカスタマイズすると言う延長上になにを求めるのか?

 

答えのない疑問を考える事に悦を感じてしまう休日でした。