先日ブログアップしたGRヤリスが人知れずに病むと言う記事
結構な反響を頂きまして
「是非診てもらいたい。」
と言う方
「いやいや、自分のGRヤリスに限っては通販でも大丈夫っしょ」
と言う正常性バイアス全開の方、色々な意見がありました。
大丈夫だと思うなら、大丈夫なんだと思います。
通販なりなんなりと、お好きにお弄りください。
しかし、この一人病み問題、極稀なケース・・・ではなく、結構な頻度で見かけます。
それに、付けちゃいけないパーツを過去に付けた覚えがないと言うノーマル車両でも
ノック補正学習値が16で止まっていると言うGRヤリスまで出てきました。
HKSのスーパーターボマフラーを装着しただけで
あとは基本的にはノーマルと言う
こちらのGXPA16 GRヤリスは入庫時のノック補正学習値チェックで
16までしかあがっていないことを確認。
その後
プラグ交換を行い
STEP1-RにECUを書き換えて初期学習に出かけますが
匠の技を以てしても16.2までしか上がらず
その後もずーっと16.2をキープ・・・。
オーナーに現状報告して一人病み診断を行っても良いかを確認し
例のクスリを処方したら、ECUの学習も初期化して
ノック補正学習値10.7から初期学習リスタート！
どんどん数字は上がって行き
まずは表のノック補正学習値が24.2まで上がりました。
一人病み症状から脱出出来たようです。
裏のノック補正学習値も20オーバーまで持っていけたので、残りはオーナーに託しました。
今回の車両は
以前一人病みを紹介した
こちらの車両とは異なる個体です。
短期間の間だけで2台の一人病み。
相談を受けて症状から一人病みの疑いがある車体が2台・・・。
結構な確率でGRヤリスの元気がなくなってしまっている様です。
実際に今回一人病みから脱したGRヤリスのオーナー曰く
「今日はECUチューンありがとうございます。
帰りの高速ではパワーアップを感じながら楽しいドライブができました。
学習値のトラブルも解決していただかなければ
今でも遅いヤリスとも気づかず乗り続けていたと思います (笑)」
と言う事で、残念ながら愛車が遅い事に
オーナーが気付いてあげられないと言うケースでした。
自分たちは毎日の様に色々なGRヤリスに乗るので
速い、遅い、調子が良い、・・・なんとなく遅い・・・
と言う感覚がかなり研がれています。
しかし一般的なオーナーは他のGRヤリスと乗り比べる事がほぼ無いので
自分のGRヤリスが遅いのか速いのかが相対的に理解できていない。と言う場合がほとんどです。
それに加えて良いのか悪いのかSNSでの情報が蔓延しているので
自分にとって都合の良い情報だけを取捨選択し
今どきのクルマはきっとこんな物なんだろうな～と変に納得してしまっているのかもしれません。
一人病みに関しては、実際にクルマにGTSを繋いで試運転し
LOGを診ながら総合的に判断しないと診断できない内容です。
DTCが出るわけでもフリーズフレームデーターに残っている訳でもないので
ディーラーに行って
「なんとなく遅いんです。」
と言っても
「こんなもんだと思います」
って言われてお仕舞です。
ましてや通販でのECUチューンであれば、まず見抜けない・・・
と言うよりも実車にGTSを繋げる事も出来ないので、診断以前の問題ですね。
ここで話を最初に戻しまして、この一人病み具合を
「是非診てもらいたい。」
と言う方々へ。
大変申し訳ありませんが、今は夏のボーナス商戦の引きずりで非常に多忙な事
一人病み診断にはかなりの時間と手間が必要なことを鑑みまして
一人病み診断のみの受け付けはお断りしています。
なんらかのECUチューン（アップデート含む）を現車施工して頂き
実車インストールと初期学習を弊社で行わせて頂いた際には
自動的に一人病み診断をさせて頂きます。
一人病みが疑われる場合は、より深い診断とクスリの処方を
別途2万円（税別）にて行わせて頂きます。
それだけ手間と時間の掛かる診断なんです・・・。
ただ、これでも治らない場合もあります。
はい、アレが原因な場合は元を絶たねば治りません。
GXPA16 GRヤリス、ますます総合的な車両診断が出来ないと
各パーツの本領を発揮させることすら出来ない事が分かって来ました。
（そもそも車体の本領を発揮できなくなるパーツも多いのですが・・・。）
これらの引き出しは、多くの皆さんが実際に弊社まで来て下さり
非常に多くの車体に様々な施工をさせて頂いたからこそ分かり得た情報です。
心よりお礼申し上げます。
