シバタイヤ試作品テスト@スパ西浦モーターパーク

昨日はFSWでのパークトレーニングにおける

シバタイヤ試作品のレポートをブログアップしましたが

同日にプロドライバー4人のインプレッションが聞けたのはかなり有意義でした。

 

んで、その情報を踏まえて

スパ西浦モーターパークへ!

気が付けば3位まで後退したヤリスでのランキング・・・。

58秒台は来年の目標とするものの、今年中に59秒前半には入れておきたいな~と

パークトレーニングの復習とシバタイヤテストを兼ねて・・・と思ったら

ウォームアップ後の一発目のアタックで

ベスト更新&目標達成。

これから行うちょっとした仕様変更で58秒台、今年中に狙える・・・かも・・・です。

 

ただ、タイヤテスト的には課題も分かりまして、製品版ではアップデートしてもらいたい点も見つかりました。

 

まず、今回はパークトレーニングでは試せなかった冷間時内圧1.8スタートを試みています。

もっと言えば冷間時2.0kでスパ西浦まで自走で行ってどれくらい内圧が上がるのかも見てみました。

 

気温6度で家を出て渋滞にハマりながら1時間ほど下道を走ってスパ西浦に到着すると

タイヤの表面温度は28度まで上昇、内圧はフロント2.2k リア2.1kまで上がってました。

スパ西浦到着時の気温が8度ぐらいでしたね。

 

ここでフロント1.8kリア1.9kまで落としてコースイン

4週目のアタックでいきなりベストが出たと言う感じでした。

ベストを狙いに行ったと言うよりも

タイヤが温まってきたので様子を見始めたらベストが出ちゃったと言う感じです。

 

パークトレーニング同様コースイン直後はECOタイヤ並みのグリップ力で

ブレーキを強めに踏むとABS全介入・・・

ステアを強めに切るとドアンダーでゴリゴリ状態

なんとかフロントをグリップさせてホッとすると今度はリアがテールスライド・・・。

タイヤの表面温度が30度弱あってもこんな感じなのか~と入念に熱入れを行いました。

 

今まで使用していたA052だと2週目の後半から

アタック開始可能なインフォメーションが伝わって来ますが

このタイヤだと3週目の中盤ぐらいからステアリングにグリップ感が伝わって来ました。

 

ベストタイムが出たので

「今日、58秒台、入っちゃうかも!」

とパークトレーニングで習得したブレーキングを駆使しますが

タイムはジリジリと落ちて行きます。

59秒5は狙って出せますが、ベスト更新には至らずピットイン

 

タイヤの内圧はフロントは左右とも1.8→2.3まで上がり

リアは1.9→2.2kへ

タイヤ温度はピット停止直後でフロント左58度 右60度

リア左が45度 右が48度でした。

 

内圧を今度はフロント1.85k リア1.9kまで落として再コースイン

7分ほどのピットインではタイヤは冷めきらず、すぐに発熱した様で

2週目からアタック出来ましたが、59秒5が限界です。

 

再度ピットインして内圧を測るとフロントもリアもキレイに2.0k

タイヤ温度はフロント左60度 右65度

リア左44度 右46度

この事を考えると内圧は温間時で2.1~2.2kぐらいになる様にセットするのがベストか?と感じました。

 

内圧は触らず、再度コースインしましたが1分フラットを出すのが精いっぱいな感じになったので

この日のテスト走行は終了

右フロント

左フロント

右リア

左リア

前回のパークトレーニングでフロントに履いていた物を今回はリアに履かせて行きましたが

今まで見た事も無いようなタイヤカスがへばり付いています・・・。

パークトレーニングの時に気になったフルブレーキでのピッチングに関係あるのかも知れません。

 

これだけ攻め込んでも残り溝はまだ結構有るので、ライフは長いと思います。

長いライフの中でのグリップダウンがどれくらい発症するかは、また次回試して見ますが

少なくとも前回のパークトレーニングの時に感じたグリップ感と

今回、スパ西浦を走った時に感じたグリップ感に大きな違いは見受けられませんでした。

 

一度熱が入り切ったら、後は溝が残っていようがまったくグリップしないと言う

一昔前のアジアンハイグリップ系タイヤの様な悲惨なライフではないと思います。

 

 

スパ西浦を走り終えた感想としては

パークトレーニングの様に毎回ゴール後に止まって再スタートしないサーキット連続走行では

一度熱が入ると、それを比較的早い段階で維持し、グリップ力の立ち上がりはかなり早まるものの

熱ダレが発生すると一気にタイムダウンするような特徴があると思いました。

グリップ力のピークにアタックを合わせられれば、かなりの武器になると思います。

逆に何週も走って、その内ベストが出てくるような走り方だと、ちょっと不向きかと。

 

昨日も書きましたが、このタイヤはまだ試作品です。

こう言うインプレッションを参考に何度か試作を重ねて

最終的な製品版が発表されると思うので、良いも悪いも率直に書かせて貰いました。

 

ベストタイムが出ちゃった・・・。では無く

出したぜ!って言えるタイヤ(狙った時に出せると言う意味ね。)に仕上がると嬉しいな~。