東京の町田市から入庫した
GGH30W後期のアルファード。
今回もグレードは
エグゼクティブラウンジです。
当店にてECUチューンを行うGGH30Wの8割はこのグレードですね。
早速
どんなECUプログラムか覗いてみると、ディーラーでのリプロ履歴があるのか
これまた今までに見た事のないROM-IDでした。
まあ、GGH30Wに関しては同じROM-IDである事は極稀で
いままで数十台施工してきたIDを見比べても、同じだったことは1回だけ・・・。
なのでクルマが同じでも毎回ECUデーターを作り直さなきゃいけないと言う
ECUをチューンする側から言うと、なんとも効率の悪い車種であります。
データーを読み出して、それっぽいアドレスを見つけて試しに1Bit書き換えて見ると
あっ、アドレスの配置まで違うんですね・・・。
エンジン掛からなくなりました。
こうなると最近のDENSOさんのECUはIDを消して記憶喪失になるので
ECU単体でリカバリーしてあげないといけません。
言うのは簡単ですが、ミスったらECUが一個お釈迦になるので
まあまあドキドキする作業です。
GGH30W用は初めてのリカバリーなので、ピン配列上の信号を読み取って
無事リカバリーOK!
っと言う事は、この方法でECU単体での読み書きが可能!?
ならば遠方のGGH30W後期ユーザーもECUを取り外す事が出来れば
通販でECUチューンが可能!?
まだ不確定要素が多いので、テストモデルにはなりますが
通販にて試して見たいと言う方、お問い合わせ下さい!!
っと話が少し逸れましたが、今回のECUも割と色々と面倒なのですが
スピードリミッターの位置は理解出来たので、リミッターカット。
あとは
実走行にて現車合わせセッティングして行きます。
サービスエリアで微調整して
試乗して・・・を繰り返して行きます。
GGH30W後期の場合、兎に角ATの変速タイミングが早すぎて
次から次にシフトアップしてしまい
2GR-FKSエンジンの一番おいしいトルクポイントを思いっきり外します。
なのでトルクマップの値を変更させ、アクセルからの要求トルクに対して
実行するトルク特性を変化させることで、良い感じのトルクポイントを使えるようにセッティングします。
最近のエンジン制御は点火や燃料、VVTIマップだけじゃないですよ・・・。
高速道路でのセッティングが終わった後は下道を走って
店まで戻って来ましたが、ECU施工前と比べると
かなり気持ちよくスピードに乗せられるクルマになりました。
残念ながらいまだにGGH30前期はECUチューンが出来ません。
っが後期のGGH30Wであれば(GGH35W 4WDも可能)かなり気持ちの良いクルマになります!
是非!