ここに来てEVを後押しする波が起きている様な風潮ですが
アメリカではEVユーザーの20%がガソリン車に戻った、そうです。
逆に言うと80%はEVに乗り続けていると言う事ですね。笑
印象操作にハマらない見方が大切かと・・・。
EVに乗るにあたってまず気になるのは充電環境だと思います。
一般条件で考えた際、充電時間が最短となるのは
テスラのウォールコネクターだと思います。
200Vで最大9.6KWまで上げられます。
あくまで最大で・・・。と言う話ですが
モデルXの場合1時間の充電で40㎞を走れるだけの充電が可能になるので
仮に充電がほぼ空っぽになっても、10時間あれば400㎞を走行出来る状態まで復活します。
ただし、あくまで最大で・・・と言う話。
通常の家庭ではこのウォールコネクターの為だけに60Aのブレーカーを確保出来ません。
出来たとしても、ウォールコネクターでの充電中
家の他の場所でエアコンや炊飯器のスイッチが入った瞬間に大元のブレーカーが飛びますね。
一般家庭の場合20Aのブレーカー確保が多い様で
その際は1時間の充電で10㎞走行分の電力しか充電できません。
この辺りの説明やノウハウが充電器設置業者により差が出ます。
実際に自分も、2社の業者に見積もりをしてもらいましたが
片方の工事業者は既存の分電盤から電源を取る内容でブレーカーは30Aを設置予定との事
ただし電気の使用状況によっては大元のブレーカーが飛んでしまう懸念はありますが
そこは、まあ、仕方ないので、気を付けて充電して下されば・・・。みたいな感じでした。
その環境で工事費35万円前後
っが、実際の工事をお願いした業者さんの施工では
MAX48Aでの充電が出来ており、宅内の大元のブレーカーが飛ぶなんて言うナンセンスは起きません。
MAX条件での充電を実現する為にはどうすれば良いのか?
その為の申請や許可はどうやって取れば良いのか?
業者によってノウハウは様々ですので
どうぞ充電器設置工事を依頼する場合は複数の業者に問い合わせて見て下さい。
自分はAJ(エイジェイ)と言う業者さんに依頼して施工して頂きました。
メールでの問い合わせに対する返答レスポンスも素晴らしく早く
下見に来てくださるマネージャーの知識や情報も半端なく充実しています。
自らテスラの車両に乗っているので、実際の使用に際したアドバイスがもらえます。
ただ、これだけの好条件を満たす為には我慢も必要です。
今回は周辺電力のバックボーンが脆弱と言う事で中電によるトランスの交換や
近くに河川が流れている事への許可申請など
申込から設備完成まで2か月を要し、費用は約47万円。
結果的には大満足していますが、この工事完了までは
100V対応の1772規格の充電器で1時間充電しても4㎞分しか溜まらない
ノロノロ電流で地道に充電する日々が続きました。
仮に電池が空っぽになって400㎞分溜めようとすると・・・
100時間、4日強!掛かる計算です。
でも、まあ、無いよりは有った方が助かる訳でネット通販では未だに品薄状況が続くサイトもあるようですね。
テスラ車両には、この1772規格のコネクターでもアダプターを使って充電する事が可能ですが
テスラ専用充電器を使って、テスラではないEVの充電をする事は出来ません。
画像は京都にあるスーパーチャージャーステーションで
一般充電器とは比較にならない早さで充電されて行きましたが
このステーションでジャガーやBMWのEV充電は出来ないんです。
そこで会社には汎用性の高さを考えて
テスラの充電器=ウォールコネクターの次に充電効率の高い
ポルシェ製の
充電器を設置する予定です。
この充電器だと最大8KWでの充電が可能で、アダプターを使えばテスラ車両でも充電が可能ですし
通常の1772充電ポートを搭載した、一般的なEV
例えば日産のリーフやこれから市販されるアリア、あとは三菱のPHEV等でも充電可能です。
8KWあればテスラのモデルXでも1時間で33㎞分の充電が出来ます。
この充電器を買ったと言う事は
ポルシェディーラーに何を注文したのか、もうお分かりですね。
充電料金の設定はこれから検討しますが
一般のお客さんでも充電が可能な状態にしたいと思っています。
もちろん良識のある方限定にするのは当たり前の話で
格安で充電して自宅に帰りV2Hを使って電気代を浮かそう!なんて言う方々はOut of 眼中です。
(実際日産のリーフを普及させるために行った実質充電無料のキャンペーンは
こう言う輩が頻発したので、日産も有料プランに切り替えざるを得なかったようですね。)
少し話が脱線しましたが、実際にこの2か月、テスラのモデルXに乗って見て
EVのメリットはここまで多いのか!?と言う体験を多々しています。
ハイブリッド車にはハイブリッド車のメリットがありますが
エンジン車とEVのそれぞれのデメリットを抱えると言う大きなデメリットがあります。
メンテナンスに関してはエンジン搭載車両と同じ作業が必要なので
当然エンジンオイルの交換等が定期的に必要ですし
重量の大きいエンジンもバッテリーも両方搭載しなければならず
ましてエンジンは搭載位置が高くなってしまうので
バッテリーもモーターも車両下部に搭載出来るEVの運動性能を上回る事はほぼ無理です。
EVの最大のデメリット、それは充電時間の長さとインフラの少なさ。
今後これがどう改善されていくのか?その方向性によっては
気が付いたらEVが主流になってた?と言う時が来るかもですね。