ダイナパックでのセッティングが終わったJZX100 チェイサーは
LINKによるトランクションコントールを実行する為
4輪のABSセンサーからのパルスを確認したのですが
各センサーの起電回転数がバラバラで、30~40km/hにならないと
出力パルスが揃いません・・・。
一応、新品のABSセンサーを聞いて見ましたが、当然のごとく廃版でした。
トランクションコントロールを有効にするためには前輪と後輪のSLIP率の計算が必要な為
前輪の車輪速度と後輪の車輪速度をなんとかしないといけないのですが・・・。
知恵を絞りだして、なんとかしました。笑
車輪速度に差異が出るとトランクションコントロールがアクティブになり
まずは点火を落としてトルクを落とします。
SLIP率が指定の範囲に戻ると、点火も元に戻って、トルクも回復します。
G4+の際とは設定項目が変わっていて、トルクマネージメントなる物を設定しないと
トランクションコントロールは有効にならず、アイドル領域での絶対負荷の入力や
それを基準として想定トルクの設定をシャシダイで出たトルクを基準に計算する等
結構な勢いでハードルは上がってましたね。
トランクションコントロールのONとOFFは
純正のスイッチを使うようにして、OFF時には
メーター内のインジケーターも点灯します。
これらはすべてLINKのG4X内にて処理しています。
TRCボタン横のTECS Snowボタンも有効でして
このスイッチを押すと電動スロットルの開度が抑えられ
安易なアクセルオープンでもスロットル側で抑えるようなマップを構築しています。
燃費を抑えて走りたい時にも使えるかもしれませんね。
ブーストはアナログボリュームを使ってLOからHIまでの間を無段階に調整出来るので
走るシュチュエーションに応じて、全開時に必要なパワーの調整が任意に可能です。
そしてこれらの機能がすべて正確に動いているかは
実走行でのセッティングを行わないと分かりません。
走行中の各パラメーターの推移やLOGデーターからの情報を元に確認と微調整を繰り返します。
ハイギヤ高負荷でのLOGも取得し各種補正マップが働いているかも確認。
数回の全開チェックを経て実走セッティング完了。
今回はLINK G4XのFuryを使いましたが、全チャンネルを使い切ると言う仕様でして
VVTIや電動スロットルはもちろん様々な制御をLINKで行った車両でした。
D1やFDJ車両を手掛けたことはありませんが
ストリート使用でFuryの全チャンネルを使い切ると言う仕様も珍しいと思います。
純正ECUチューンも得意ですが、LINKの性能を使い切るセットアップも得意です。
他店でインストールして見たけど、なんだか違う・・・と言う方
実はこのJZX100も元々は他店にてLINKのG4+が装着されていたものの
思い通りの結果にならなくて当店へ来た経緯があります。
LINKのセッティング、セカンドオピニオンは如何でしょうか?