R35に続きロータスエキシージもダイナでのセッティング完了!

先日完成した

R35 GT-Rに続いて

ロータスエキシージのAT車両をダイナパックにてセッティング!

 

エンジン後ろにあるので

前側の送風機と連動させた送風機をサイドダクトにも設置。

 

色々なデーターを獲る為に

ケーブルや配線が

車内からニョキニョキと生えてます。

 

AF計を設置してアイドリングから低負荷をモニターすると

ん?濃すぎない??

 

トランクには

MINICON PROと呼ばれる物が設置されています。

 

全域の様子を把握する為

何本かダイナを回して見ると、ある回転数から空燃比が薄い方に跳ね上がります。

高負荷域で13後半から14台・・・

ピンクと水色のグラフが今回の空燃比推移で

赤い点線がノーマルエキシージです。

パワーは380psオーバーですが、今までエンジン壊れなくて良かったです。

 

さて、何が原因なんですかね~

MINICONの取説をDLして読んでみると

燃料増量云々のほかにFN MODEと買うスイッチがあり

現物を確認するとMODE2になっています。

と言う事は高負荷時はノーマルデーターになる・・・。

低負荷は燃料が濃くて、ノーマル復帰後燃料薄い・・・。

低負荷はこのMINICONで燃料増量しているので理解できるのですが

ノーマル復帰でなぜここまで燃料が薄くなるのか?

これが原因です!

エアフロ装着位置の内径が純正より太くなっています!!

 

エアフロは流速を測っているので、内径が太くなって流速が落ちれば

出力電圧としては小さい数字を出力し

ECUとしては流入空気は少ないと判断します。

入って来る空気が少なければ燃料は少なくするのですが

実際の流入空気が減っているのではなく、エアフロが誤動作しているだけなので・・・

お分かりですね。

 

試しにMINICONを取り外して見ると

水色のエアフロセンサーの変な動きは無くなり

ピンクの空燃比が途中で跳ね上がる事も無くなりました。

MINICON装着時のO2フィードバック学習値が残っているので

空燃比全体が落ち着いていますが、何回かダイナを回して再学習させると

空燃比が上ずって来ます。

 

パワーとしては、入庫時を上回り

390psオーバーですが、これでは空燃比的に安心な数字はありません。

 

さてどうしましょうか・・・?

 

純正サクションに戻すのがベストですが

すでに純正パーツは廃棄済みと言う事で・・・

MINICONの設定を変更し

ズレてしまったエアフロ電圧をオフセットさせベストな補正量を探すことにしました。

その上で

ECUセッティングを進めることで、薄すぎず、濃すぎない空燃比を目指します。

 

最終的には

430ps トルク52.9kまでパワーアップしました。

入庫時が381ps 47.7kだったので48ps&5.1kのアップデートです。

 

MINICON取り外し時と比べても

これだけの差は出せたので

空燃比を安全な数字に入れながらもパワーアップさせると言う

今回の課題はクリアできたと思います。

430ps出ていればノーマルS/Cプーリーとしては限界値ですね。

これ以上はブーストアップユニットが必要になります。

 

この様にエアフロ装着位置まで変更するタイプのサクションは

危険いっぱいなパーツです。

 

物事を良く知らないお店がエキシージ用としてもバンバン売っていますが

その実情はかなり危険な空燃比での走行を強いています。

そのまま高負荷で乗り続ければ

エンジンブローへのカウントダウンは確実に進んでいます。

ご注意ください。

 

脅しはこれぐらいにして・・・笑

これから実走セッティングに移るのですが

タイヤを新品に替えないと、かなり危ないので

新品タイヤに組み替えてから走りに行きます!