いままでBNR32に乗っていたオーナーが
BNR34 GT-Rに乗り換えたので、各部を一通り点検してほしいと言う依頼が入りました。
ふと工場内を見ると
BNR34 BNR32そしてR35
惜しい・・・BCNR33があれば~
多分型式にCを入れたから仲間外れにされたんだ・・・。
んな訳無いか。笑
話をBNR34に戻しまして、各部の点検の結果
フロントロアアームブッシュが引きちぎれそうになっている以外は
目視的にヤバそうなところはなく、比較的程度の良いGT-Rのようです。
ただ、実際に走行をすると、ピ~と言う、かなり大きな音がエンジンルームから聞こえます。
ブーストが掛かった時に、どこかの配管から吸気漏れしているか?と思い
吸気温度センサーを外してサージタンク以前に圧縮空気を送り漏れのチェック
該当のような漏れは発生せず・・・。
じゃあ、アクチュエーターを動かす圧力ホースか?と
こちらのホース廻りも調べますが、異常無し。
吸気漏れじゃなくて、排気干渉?と考え直しますが
とてもそんなレベルの音量ではないので、しばし悩みこみます。
5分ほど考えてみた物の、試した方が早いと言う事で
マフラーに装着された
このインナーサイレンサーを外しました。
治りました・・・。
と言う事は、飛んでも無い排気バックが起こっていて
タービンブレードから出て行こうとする排気と
インナーサイレンサーに当たって返って来た排気がものすごい勢いでぶつかり
警笛みたいな音を発していたと言う事になります。
インナーサイレンサー恐るべし・・・。
たまに装着したまま、結構な勢いでアクセル踏んでいく若者を見かけますが
絶対にNGです。
踏む時は必ず外しましょう・・・。
ただ、外したくない気持ちも分かります。
外してしまうと、煩いんですよね~
特に、柿本改のこのマフラー
インナーサイレンサーが無いとかなり攻撃的な音量になりまして
外したくない気持ちも理解できます。
この車両に限ってはメインサイレンサーのパンチングも錆で剥がれてしまっています。
こうなってしまっているのであれば、完全崩壊までは時間の問題なので
マフラーそのものを今時の紳士的なタイプに替えた方が良いですね。