年末の忙しさに忙殺され、その作業風景が書けなかったので・・・
年末追憶 その３
急遽、軽トラで運ばれてきた
FA20エンジンをスタンドに載せ、バラして行くと
メタル流れによるエンジンブローを起こしていました。
すでにエントリーしているレースに間に合わせるべく
リビルトの段取りをして見るも、海外からの納期が未定なパーツが多く
レースに間に合うかどうかは何とも言えない状況・・・
考えていても時間が過ぎて行くだけなので
必要部品はすべてオーダーして、USAからの腰下部品入荷を待ちます。
待っている間は先行して腰上の組み上げを行い
まだか？今か？？と待っていましたが、そこはやっぱり海外納期・・・。
予定納期を過ぎても、一向に入荷しません。
ピストンが無いとシリンダーのボーリングも出来ないので
加工屋さんにも迷惑を掛けましたが
何とか予定より1週間遅れでピストンが入荷し
原寸に合わせてボーリング処理してもらいました。
流れたメタルの影響を考え
フロントカバー類はすべて新品を揃えたうえで
リビルトをスタート！！
今回は
国内では存在しない、FA20用の強化メタルを組んで
クランクを
組み上げ
ピストン挿入の準備完了。
丁寧にピストンを組み込んで
腰下が組みあがったら
間髪入れずに、組み上げ済みの
ヘッドを載せ
カムハウジングを載せ
新品のフロントカバーを装着します。
補機類を
組み上げてタービンを付けたら
スタンドから降ろして、クラッチを装着。
FA20ターボエンジン完成です！
CP製ローコンプ鍛造オーバーサイズピストン
BC製I断面強化コンロッド
内緒の強化親メタル＆子メタル
圧縮調整用ワンオフヘッドガスケット
FA20エンジンとしては出来るだけの強化を施した
リビルトエンジンは、軽トラに乗って車体のもとへ。
うちの店としてはエンジンをリビルトするまでが仕事でしたので
ひとまずこの段階で任務完了！
無事エンジンが掛かり、レースまでに慣らし運転が終わる事を祈ります。
