平成初期から新型まで!GRX133マークX ECUセッティング完了!!

工場内のリフトを見ると

平成初期のBNR32やBCNR33 GT-Rに加えPS13シルビアがリフトアップされています。

 

ダイナパックには

平成30年式のGRX133 マークXと新旧問わず多数の入庫を頂いております。

 

GRX133はECUセッティングの依頼でしたので、まずは入庫時のパワーチェックからスタート

係数を掛けない出力が265ps前後でしたので、カタログ馬力320psに合わせようとすると

係数となるTCFは1.2に設定し

318ps トルク38.2k

しかしダイナパックによるパワーチェックを繰り返すと

パワーがドンと落ちるタイミングがあり、ATFの油温上昇にともなうフェイルセーフと判断

ATFを冷まさないといけない状況になりました。

 

ノーマルでもこういう状況になるのであれば、ATFクーラーの装着を考えた方が良さそうですね。

 

ATFが冷めると、パワーは320前後に復帰したので

ECUセッティングを開始します。

今回もVFRオリジナルのパワーゲート3を使おうと思ったのですが

通信テストをすると

通信エラーが発生してしまい、エンジンチェックランプも点灯・・・。

コードを読むとP2119と言うちょっと特殊なコードです。

どうもパワーゲート3の通信手順が悪さをしている様なので

今回はパワーゲート3によるECUセッティングではなく

OBDポートからデーターの書き換えが出来るようにECUを取り外し

内部の基盤へ

直接アプローチして

その後はOBDポートから

データーの書き換えが出来るようにしました。

 

ECUセッティング後のパワーは

352ps トルク43.8kで2GRのNAエンジンとしてはボチボチの結果になりました。

 

パワーゲート3が使えないので、通販に対応する為には

ECUを取り外して送って頂く必要がありますが、取り外しもそこまで難しくはないです。

これでGRX133 マークXもSARDのCUVUを使わなくてもセッティング出来ることが確証されました!

 

ダイナパックから降ろして実走行セッティングも行いましたが

直噴の2GRエンジンはシルキーな上にきっちりと高回転までパワーが付いてきますね。

 

駄作と言われたVQ35の初期モデルとは雲泥の差です。

VQも35HRや37HRでかなり出来の良いエンジンに変わりましたが

初期のVQ35DEは・・・思わず閉口してしまう出来上がりでしたね。

 

塾生を重ねた2GR-FSEエンジンをECUチューンでさらに磨きを掛けたい

GRX133マークXオーナーの皆様、お問い合わせお待ちしております。