デモカー R35 GT-R オリジナルタービンにて821ps トルク115.7k

先日暫定セッティングを行ったデモカーのR35 GT-R

オレンジのグラフは比較として重ねた
VR41DETT+HKSハイカム+VF800R-kaiタービン仕様です。

ブーストのセッティングがうまく行かず、立ち上がりがダメダメな感じで
トルクの立ち上がりが遅すぎでした。
原因は純正ブースト制御用ソレノイドの作動不良。

まれに発症するのですが、ソレノイドが固着してしまって、動かなくなります。
固着したポイントによっては、
ブースト上がりっパ
とか
ブースト ちょっと上がったところで固定
とか
今回のようにブーストの制御が出来ない等
症状は色々・・・

ソレノイドバルブの大気解放方向にエアーを吹いてやると
かなりの確率で直ります。

ちなみにソレノイドが固着した時のブーストの立ち上がりを、
4.1Lエンジンと比較すると

オレンジが4.1L 赤が固着したソレノイドでのブースト
明らかに立ち上がりが遅いですよね。

それを、ソレノイドを直してあげると

だいぶ立ち上がりポイントが速くなりました。

この状態で

2015210181535.JPG

再度セッティングを行い

パワーは821ps トルクは115.7kを記録

エンジンは3.8Lのまま腰下をHKSのパーツで強化した上で
JUN製のハイカムにVR800R-kaiⅡタービンを組み合わせ
トラストのサージタンクを装着しています。

タービン側の設定を高回転仕様に振った上で、
サージタンクで中速域のトルクがカバー出来ればと思って造った仕様です。

赤いグラフは先ほども比較として重ねた
VR41DETT+HKSハイカム+VF800R-kaiタービン
さすがに低回転域のトルクの上昇は圧巻で、比べるまでも無い結果です。

それでも前回の暫定仕様よりはトルクも上昇し、
最大トルクの発生回転数は下がりました。

高回転域のパワーの持続は狙いどうりで、6速REVまで引っ張っても
パワーダウンは最小限に抑えれるでしょう。


タービンの基本サイズとしては同じ物を使用しても
組み合わせる補機やエンジンの仕様で結果は異なってきます。

爆発的な加速力の源としてのトルクを優先したい場合は
やはりストロークアップによる恩恵が絶大です。
グラフ上の違いはそれほど無いように感じますが
乗るとその差はハッキリと分かりますので、
トルク重視の場合は迷わず4.1L化を選ぶべきです。

逆にサーキットなどで高回転域を多用する場合は
REVまできっちりとパワー感が持続する仕様が良いのではないでしょうか?
あと最高速アタックなどでは、最後の一伸びが違うと思います。

どんな仕様でも、ご要望に応えれるよう
パーツチョイスからセッティングまで自社にて行う事ができますので
R35のチューニングでお悩みでしたら、是非ご相談ください。