昨日、Vproでのアイドルコントロールを行っていたJZX100 チェイサーは
ダイナパックに載せられてNEWエンジンの体力測定ですが
その前に、低水温時のISCVの始動ステップ数とA/Fのマッチングが出来ているかを見るため
ちょっとした作り物を・・・
このクルマ、A/F計が常設されているのですが、電源がACCで入る様になっているので
エンジン始動直後のA/Fを見ようとすると、暖気中になってしまいます。
そこで
別電源から直接入力出来るハーネスを作り
IG ONから
IG OFFにしてもA/F計にだけは電源が供給されるようにしておきます。
これで、あらかじめA/Fセンサーの暖気を終了させておけば
エンジン始動直後のA/Fもきちんとモニター出来るので
始動時の燃料噴射量やISCVの空き具合が合っているのかズレているのかを判断する事が出来ます。
ただ、それだけの事です。(笑)
さて、本題のNewエンジンの体力測定です。
前回入庫時のセッティングでは、低回転のトルクが思うように上がらず
最終的にはエンジンが
4番、圧縮ダウンと言う現実を突き付けられました。
それでもあきらめずに、Newエンジンを製作し、ようやくここまで来たわけです。
タービン立ち上がり付近のトルクはどう変化するのか、造った側もドキドキの結果は
トルクの立ち上がりも
ブーストの立ち上がりも良くなり、一般的なGTⅡタービンを使ったJZX100と同じようなグラフになりました。
緑が今回のエンジン、赤が前回のエンジンです。
圧縮ダウンとは言っても完全に逝ってしまっていた訳ではないので
ここまでトルクの立ち上がりが遅くなるのか?と言う疑問がありましたが
Newエンジンではきれいにトルクのグラフが描かれ、ホッと一安心です。
ちなみにVproのデーターやブーコンの設定は一切変えていません。
ヘッドガスケットが厚くなったのと
その分バルタイをスライドカムプーリーでイニシャルにオフセットしているぐらいです。
LOブースト時の比較
ブーストが低くてもトルクの立ち上がりは早くなっているので、やはり1気筒でも圧縮不良があると
タービンに仕事をさせるタイミングがかなり遅れるんですね。
逆に高回転ではあまりパワーの差が無い事にも驚かされました。
高回転のパワー感は今までとあまり変わらないけど、なんかトルクの立ち上がりが遅くなってきたんだよな~
と言うJZX100のオーナーの皆さん、圧縮測定した方が良いですよ。
時間の関係もあって、今日はEXのバルタイの設定まで進めました。
ひとまずLOブーストにて、
EXのバルタイを色々と試してはパワーチェック
基準となる数字が大体見当ついたので、ブーストをHIモードにして
まあまあ、いい感じになりました。
明日以降、IN側のVVTIのセッティングとVproの燃料と点火を詰めて行きます。