クランクの最終チェックが終わったので、実際に1.5JZエンジンを組み上げ始めました。
今回は2JZブロックに1JZヘッドを組み上げる、排気量アップVerの1.5JZですので
ブロックやクランクは当然2JZ用になります。
メタルにはもちろん表面加工を施して、表面積の拡大と摩擦抵抗の低減を行っています。
クランクを止めるジャーナルは
APRのスタッドボルトを使って固定されるので
通常のボルトよりもねじ山を最大限まで使用することが出来る上、ボルトの強度も上がって
2JZで起こりがちなボルトの伸びが原因でメタルが流れてしまうのを極力防げます。
最強は鍛造材から削り出したジャーナルをブロックに組んで芯出しから行う
ビレットジャーナルでしょうが、今回はそこまでは手を出しませんでした。
組み合わされるコンロッドは、もともと組み込まれていた
CP製のH断面が問題なく使えるので再使用です。
ただ、ピストンを組み合わせた時の重量を6個とも合わせることで
バランス取りしたクランクの素性の良さを殺さない様にします。
ヘッドは1JZ用ですが
ナプレックによりビッグバルブ化されたハイレスポンスキットをベースに
1.5JZを造るうえで重要となる圧縮比を、燃焼室の容積合わせにて調整したスペシャル品です。
もちろん燃焼室全体も機械加工によりキレイに削られています。
燃焼室容積が6気筒ともピタっと合うと、爆発力も均等になるので
よりスムーズに高回転までキレイに回るようになります。
これらのスペシャルな部品が組みあがることで吹け上がりの軽い
いわゆるレスポンスの良いエンジンが出来上がります。
そしてそれらのエンジンを生かすも殺すもECUのセッティング次第
組み上げからセッティングまで持てる技術を全部注ぎ込んで作業して行きます!