先日、車両からエンジンを降ろしたJZS161 アリスト
その理由は
5番の圧縮が~・・・
っで、エンジンを早々に分解してみた所
ピストンの淵がグズグズになってしまっていて5.6番間が吹き抜けてしまったような跡があります。
ストレートエッジを当ててみると
向こう側から当てているライトの光が漏れてくる。
ブロックの上面、歪んでしまっています。
丈夫で有名な2JZ たかだか520psで壊れるかなー・・・?
このブロックやヘッドを使うにはかなり高額な加工を施したうえでオーバーサイズピストンさん導入となるので
今回は
程度の良い中古エンジンをベースに、ヘッドガスケットにて圧縮を落とし
ハイカムや
補機類を総移植
出来上がったエンジンは早々に車載され
ダイナパックにて各種データー取りとパワー&A/F&燃圧チェック
前回からのバージョンアップとして
5番気筒の水温上昇を抑えてくれる、ウォーターバイパスキットを装着。
前回はパワーチェックを連続で行うと、水温が107まで上昇して
しばらくアイドリングさせないと100度を切らない感じでしたが
今回は、100度を超えるか超えないかで上昇は止まり
すぐに95度まで戻ってくれて、水温も安定しています。
(ピークの107度は前回の値です。)
ウォーターバイパスのおかげなのか、エンジンそのものが変わったせいなのか・・・
どちらにしても水温が安定してくれるのはありがたい。
数回、ダイナパックを回して、クルマとダイナパックの暖気が終ったところで
前回のパワーグラフと今回のパワーグラフを比べてみます。
オレンジが今回、赤色が前回
ダイナパックの負荷や測定開始回転数、測定終了回転数
さらにはVproのデーターも変更していませんが、とるくの立ち上がりが素晴らしく早くなってます。
やっぱり、前のエンジン、セッティング時から何かを抱えていたのかな~
ピークパワーは、ほぼ一緒なんですけどね。
燃圧とブーストの推移グラフ
赤色が燃圧ですが、ブーストにピタッと寄り添って、燃圧が急激にドロップする箇所はありません。
A/Fとブースト
ブースト立ち上がり時に10台後半に入れて、その後は11.3狙い
高回転はマージン考えて11.0付近
狙いどうりのA/F推移で、デトネーションが起きるような数字ではありません。
セッティングデーターには自信があったので
このデーターで、何回もパワーチェックを行い、エンジンに負荷を掛けてゆきます。
このデーターに問題があるなら、度重なるパワーチェックで前回と同じようにエンジンはブローするはず
6本 1セットのパワーチェックを数セット行い、緊張の圧縮測定
1番
2番
3番
4番
5番
6番
よし!問題無し!!
ブーストコントローラーの各チャンネルでのパワーチェックも行い
どのモードでも、トルクの立ち上がりがすこぶる早くなっていることを確認
最後に念には念を入れて、プラグの様子をチェック
6番が若干薄そうなので、Vproの気筒別補正を入れて調整しました。