先回セッティングに突入したもの
A/Fの推移がおかしく、インジェクター交換に踏み切ったC35 ローレルは
インジェクターが入庫したので
6本とも作動チェックです。
長期在庫品の場合、内部のグリスが固着するのか
通電させても動かない物が稀に存在します。
そんなときは少々過激な電圧を突っ込んでやるとグリスが溶けて動くようになることもあります。
今回は6本ともバッチリ動いていますので
デリバリーに装着して、カバーを装着して行きますが
キャップ裏のインシュレーターも要交換部品です。
再利用する人も多いようですが
これだけ潰れている部品です。
インジェクターを抑えるテンションを考えると、新品を使いたい部分ですね。
1個 290円 6本分そろえても1740円です。
サージタンクは取り外し時は大変ですが、装着時は基本通りに進めれば
すんなり終わります。
CPUのデーターを
大容量インジェクター様に書き換えてA/Fチェック
燃料マップ通りに動いてくれるようになりました。
(赤色のグラフ)
やはりインジェクターがお亡くなりになっていたようです。
少し濃い目のA/Fにしておいて
次はブーストコントローラーの設定に移ります。
今回はブーコンがHKSのEVC5ですので、専用の通信ツールを接続し
(これ、いまではすでに廃版で手に入らないらしいですね。)
オフセットや3Dマップ等を変更し
立ち上がり付近と全体的なブーストを少し上げました。
高回転のタレはタービンの容量的な問題もあり、完璧には抑えられないですね。
ブーストが決まったら、今度は燃料を合わせて最後に点火マップのセッティングへ
今回はLINK製のG4 KNOCKモニターを使ってみました。
純正Knock信号から取り出す事も出来ますし
専用のセンサーをヘッド上に装着してモニターする事も出来ます。
接続毎にキャリブレーションの必要がありますが、
逆に言えば装着部位ごとにキャリブレーションしていることになるので
信号入力の誤差に対してその都度キャリブレーションがなされている事に成ります。
実際にモニターが反応した時の動画です。
4000rpm付近で一瞬ノッキングが発生しています。
該当部分の点火を1度だけリタードさせると
ノッキングは無くなりました。
ノックが出るか出ないかの寸前が一番パワーが出ると言われているので
このモニターを使えば目視で点火時期の限界を見極めることが出来ます。
A/Fを合わせ込んだだけの時と点火も詰めて行った時の比較です。
赤色が最大ブースト0.85k時
緑色が最大ブースト0.8k時での点火セッティング前後の差です。
最終的にはブーストHI LOで
こんな感じのパワーとトルクになりました。
ブースト0.8k前後の割には良い感じのパワーだと思います。
さて、ダイナから降ろして実走でのセッティングに移ります。