ファイナルの交換が難航しているBNR32 GT-Rは
ファイナルの歯当たり調整用のスリーブをワンオフで加工している間に
今まで使用していたクラッチを取り外し
ATSの新作 プル式トリプルプレートカーボンクラッチを組み込みました。
外したクラッチを観察すると
ディスクそのものはまだ若干残っていますが
バネ板を止めているリベットの頭が干渉してしまい
ディスクが無くなりきる前につながり不良を起こしていたようです。
カーボンクラッチはミッションのインプットシャフトが無理にハブに当たると
パリっと割れてしまうので、慎重にレリーズベアリングの中心にシャフトが来るように調整して
ベルハウジングをエンジンと組み合わせます。
車体はBNR32でミッションはゲトラグ6速なので、スペース的にもギリギリでした。
ドキドキする作業の横では
やはりドキドキするクルマの
ドキドキするホイールに
左側のBS製ランフラットタイヤを組み付けています。
国内ではBS製のランフラットはNISSANからR35の指定を解除されたようですが
海外では引き続き流通しているようで
製造も2016年の35周と比較的新しいタイヤがデリバリーされてきました。
タイヤを組んだら、フロントの内減りを緩和するアライメントへ
変更しタイヤのライフを延命させます。
試運転を行い
作業完了となりました。
そうこうしているうちに
BNR32のフロントファイナルのコンパニオン側のスリーブ加工が終わり
リングギアが無い状態でのプリロードもいい感じになりました。