遠路はるばる高知県よりお越し頂いた
GGH35後期のアルファードはECUチューンを施工しますが
今回はStep1やStep2と言うデーターのインストールではなく
実走行による現車合わせセッティングになります。
後期、出始めの頃は、それはもうECUのデーターが酷くでですね・・・。
8速ATの制御はおかしいし、交差点曲がろうとすると途中で変速するしで
乗れたもんじゃなかったのですが、7年を経て成熟されたのか
パッと乗るだけなら、そこまで変な感じがしなくなったのは流石TOYOTA車。
ただアクセルを踏み込んでいった際のトルク感は相変わらず薄いですし
アクセルを軽く踏んでいるだけの時はそこまで上げなくても・・・
という程にシフトアップをどんどん進めて行きます。
ではでは早速!と言う事でPCを車両に繋げてECUのデーターを診るとですね・・・
いきなり来ました読み込みデーターエラー。
訳しますと、こんな感じ。
ファイルが壊れているとか言われると、ちょっとだけドキドキします。
試しに別ツールで試すも
やっぱりダメです。
サポートしてないんだって・・・。
さ~てどうしましょっか・・・。
ECUデーターはおかしいかも知れないけど、IDは読めたので
そのIDと同じようは発売時期のGGH30やGGH35の亜種を精査して
同じ幹に繋がるバリアンティー(亜種)を探します。
同じGGH30や35後期のECUでも中に入っているデーターはめちゃくちゃたくさんの種類に分かれます。
っが、全部が全部丸っと違うか?言うと、異なってはいても似ている亜種と
まったく別の根幹を元にしたデーターと言う具合に差異具合が異なるんです。
どこまで異なるとエラーが出るのか?
とか
どこまでの差異なら許容されるのか?
等
この辺りのさじ加減は長年の経験と勘が物を言いますが
今回も大いなる勘と感を働かせて、近い位置にあったデーターを上書き!
さあ、チェックサムベリファイの結果は!?
OKのようです!!
ふ~、ここでようやくスタート地点に立てた感じ・・・。
上書きしたデーターをベースに各部を編集し
実走行と微調整を繰り返します。
スピードリミッターが切れている事も確認しつつ
各部のエラーが出ないかどうかも見て行きます。
走るシュチュエーションを変えながら街乗りでの使用感等も
問題無い具合になったので、これにて現車合わせセッティングは完了。
今回、当初の通信エラーに直面した事で
GGH30やGGH35後期の各ECUに書き込まれているデーターの相互関係を詳しく調べました。
(と言うか調べざるを得なかった。)
その結果基本的な根幹を成すデーターがどれぐらい存在し
そこから派生する亜種にはどんな特徴があるのかがなんとなく理解出来ました。
なので入庫時にECUと通信し、そこで得られた情報から
今日、そのままECUが書換できるのか否かなのかの判断は出来るようになったと思います。
ダメだった場合は数日お預かりするか、数日後に再来店して頂く必要がありますが
今の手持ちの情報では、結構な確率でそのままECU書換が出来る様な感じです。
今迄はどうしても平日で3.4日預かる事がスタンダードだったGGH30&GGH35後期車両でしたが
今後は日帰り施工が増えるのでは?と考えています。
あとはですね、最近流行りの
コレ!
ZC33S スイフトスポーツではATもMTも1~4型まで完全対応してますが
どうやらGGH30&35後期でも一部のECUでは対応出来ると
AlienTech本社の営業スタッフが言ってました。
っと言う事は完全には対応してませんので、全部が全部パワーゲート4でイケる訳ではありません。
っが、試しにパワーゲート4を繋げて見て、うまく行けばそのままECU書換
ダメなら実車持ち込みで書換施工と言う2段構えにすれば・・・。
売れますかね!(笑)
お試しになりたい方、お気軽にお問い合わせください。
さて本日のnoteは、GRX133 マークX等に積まれる2GR系エンジンで
オイルクーラーを装着する際に間違ったパーツを付けると・・・と言う話です。