久しぶりに入庫したGDB インプレッサは
WRタイプのリアスポイラーが装着された
鷹目のモデルです。
ん~インプレッサはVABのWRX含め、この型のGDBが一番カッコ良いと思うのは
過去のデモカーとして丸目のGDBを鷹目にフェイスチェンジしていたからかもしれませんが
車重やボディーサイズ、エンジン特性含めて、かなりまとまりの良かったモデルだと思います。
今回は
ブレーキローター交換とパッド交換で入庫したのですが
GDBキャリパーの泣き所
キャリパー側のねじ山にボルトが固着して折れると言う現象が起きました・・・。
なぜキャリパー側にねじを切ってあるのかが良くわかりませんが
(通常はキャリパー側はただの穴でナックル側にねじ山が切ってあります。)
予想通りと言うか、なるべくしてねじ山とボルトが融着して、いとも簡単に折れます。
こうなるとねじ山を造り直す必要があるのですが
大前提としてねじ山のセンターに下穴のセンターを合わせる必要があります。
旋盤でドリルのガイドを削り出します。
これでドリルのセンターを正確に出せるようにして
穴あけ
徐々に穴を拡大して下穴処理
リコイルでねじ山復活!
よくこの手のトラブルで
「ボルトを折ったのはお宅なんだから、無料で治すのが当たり前でしょ」
っておっしゃるオーナーが居るようですが、責任を問う場所が違います。
こう言う状況になってしまったボルトは誰が回しても折れます。
ねじ山修正はもちろん有償修理になりますので
それが嫌なら一生キャリパーは外さない方が良いと思います。
無事リアキャリパーも
元通りに装着することが出来て一安心。
っが、もう一点のオーナーからの訴えは
「エアコンが効かない」
でして、特殊なライトを当ててガス漏れを診ていたら
あ~、盛大に漏れてますね。
この部分のパッキンがダメなんだと思います。
エアコンリフレッシャーを使ってまずはフロンガスを抜き
Oリングの交換が終わったらリフレッシャーで真空テストを行い
問題が無ければフロンガスを戻します。
1日経過した後の試運転でも問題なくエアコンは冷えているので、ひとまずは修理完了。
GDB最終型とは言え、定期的なメンテナンスや修理が必要なお年頃なんですね~。