GR86でブローしたエンジンをバラしたブログが各方面で色々と物議を醸しましたが
GR86だから壊れたのであって、BRZは大丈夫とか
BRZのエンジンだって同じラインで造っているのだから・・・等々
様々な意見がSNSで見受けられました。
こちらのZD8 BRZ
走行距離10000㎞ですが、すでにエンジンブロー経験済みです・・・。
オーナーから詳細な情報が頂けましたので
2022年9月17日16:10 記事を訂正させて頂きます。
サーキット走行未経験車両の為、保証で新品エンジンに載せ替えてもらったそうですが
正しくは新車オイル無交換だった為、研究材料として無償交換扱いでエンジンAssy交換となったそうです。
保証扱いにすると、メーカーに非があるのを認める事になる為
新車保証適用でのエンジン無償交換は難しいとディーラーに言われたそうです。
保証の場合はオーナーがエンジンを引き取る事は出来ず
なにが原因でブローしたかの調査報告の詳細が本人に伝えられることは無かったそうです。
調査結果は下記に示す様に詳細が提示され、口約束で開示を依頼した画像の提示がされなかったとの事。
以下、調査結果
【調査結果】
指摘事象について各種確認を行いましたが、返却品の調査からは原因を特定する事が出来ませんでした。
【返却エンジン調査結果】
・返却されたエンジンを分解調査した結果、コンロッド大端メタル及びクランクピン#4の焼き付きを確認しました。
・運転履歴、及び摩耗していないロッドメタルの顔つきから、過回転が焼付きの原因ではないと判断します。
・#4のロッドメタルに重度の焼き付きと、#4メタルの焼き付きによって生じたと考えられる#1、3メタルに異物埋没を確認しました。
・クランク油穴内にバリ、カエリが見つかりました。
【推定原因】
クランク油穴内にバリ、カエリが見つかったこと。またメタルの摩耗形態が異物摩耗に酷似していることから、
ロッドメタル焼付きの原因は異物と推定されますが、異物の発生元や流入経路については、特定に至りませんでした。
提示された調査結果、ここまで。
ん~、あくまで異物混入によるエンジンブローにしたいみたいです。
でもその異物がどこから入ったかは分からないと・・・。
まあ、異物は入ったんじゃなくて、エンジンの中に居ますからね・・・。笑
8000㎞付近でエンジンブローし、現在10000㎞
新品エンジンを載せて2000㎞で、
正確には新車購入後1703㎞でエンジンブローし
新品エンジンに載せ替え後8300㎞にて当店に入庫となります。
オイルパンを外す為
まずはエキマニを外し
事実検証の為
オープン!
アハっ
・・・。
まったく反省の影が見当たりません。
すでに千切れかけている液体パッキン多数で
オイルパンの台座とエンジンの間にも
はみ出し過ぎた液体パッキンが散見されます。
そして、問題の
ストレーナー内部は・・・
居ますね。
千切れた液体パッキン・・・。
2000㎞ 8300㎞で、この状態です。
新品エンジンに載せ替えられたとしても、対策が施されていないので
また液体パッキンが千切れてストレーナーに詰まって、エンジンブロー。
この負のサイクルは終わらない様です。
アプライドBになり、この問題に対しての対策がなされるのか興味深いです。
当店のデモカーのGR86が9月の終わりから10月の初旬にかけて納車されますので
しばらく走行した後にオイルパンを開けて、液体パッキンの様子を診て見たいと思います。
残念ながらアプライドAモデルを買ってしまったオーナーは
まずは2000㎞~5000㎞走った段階で
オイルパンを開けて、液体パッキンの除去をしないと
エンジンブローは時間の問題ですね。
バキュームで吸い取って、ひとまずストレーナーにつっかえて居た液体パッキンは除去しました。
すべての液体パッキンが千切れ終わるまで、オイル交換の度にオイルパンを剥がす必要性を感じました。
せっかくオイルパンを開けたので、そのついでに
レボリューション製の
オイルパンバッフルプレートを入れました。
これでオイルの偏りをある程度防ぐことが可能になります。
オイルを入れて
漏れ等がない事を確認したら、作業完了です。
ZC8 GR86もZD8 BRZも、アプライドAモデルである以上
液体パッキンの千切れトラブルを避ける為には、頻繁な清掃が必要と言う結果が見えてきました。
SUBARUさん、TOYOTAさん
この問題をどう捉えているのでしょうかね?