CP9Aシリーズのランエボは5から6.5(トミマキ)までありますが
エボ5が2台揃うのは久しぶりです。
スタイル的にはトミマキや6よりも、この5の顔やリア周りが一番好きだったりします。
白いエボ5はオイル漏れ修理とフォグランプ不点灯の修理で
赤いエボ5はエンジンの始動不良にて修理を行っていましたが
いずれも修理完了で、納車待ちの状態です。
オイルの漏れ箇所としては、オイルパンとの繋ぎ目でしたので
オイルをドレンから抜いた後にオイルパンを取り外し
すべてのオイルが垂れ落ちた後に、脱脂して液体パッキンを塗布。
塗布後若干のインターバルを見計らってオイルパンを装着したら
パッキンが乾くまで十分な経過時間を与えてからオイルを入れ、こちらは修理完成。
フォグランプが点かない症状は
直接の原因としてはヒューズ切れでしたが、じゃあ何故ヒューズが切れた?ってのを探して見ると
フォグの配線がステーと接触していて経年で被膜が剝けてしまい
導通してショートした見たいです。
ビニールテープとコルゲートチューブで保護した後
念の為、端子も新品に替えて
修理完了です。
赤いランエボは、エンジンが普通に掛かる時もあれば、まったく掛からない時もあると言う事で
燃料ポンプやダイレクトイグニッション周りの配線を見ると
三菱らしいと言うか、そこオーバークオリティーが故に故障リスク上げてますよね。って言う感じです。
まずはイグニッションスイッチを点検すると
直結なら始動成功確率が飛躍的に上がるのに、スイッチを付けると確立ダウン。
まずはここを交換。
これで始動出来る確率が入庫時の10%から50%にあがりました。
でもまだ100%にはならないので
エンジンコントロールリレーなる物を
直結にすると
エンジン始動成功率100%へ!
普通にエンジンが掛かるって、すごく便利ですね。
キーを回すときに、掛かってくれよ~って念を込めなくても良いのが素晴らしい。笑
暖機を終わらせて試運転に行くと、最初は問題ないのですが
高負荷を何度か試すと、失火してる!?
オーナーに聞くと。〇〇スパークと言うダイレクトイグニッションを使っているとの事。
このダイレクトイグニッション、純正より電力供給が安定しない事で有名な商品で
OKDさん等が社内でテストしたら、散々たる結果だったそうです。
大至急、純正品に戻して、試運転を行うと、何度全開加速を行っても失火は起こらず。
ソレっぽいダイレクトイグニッションは、某国で格安にて作れますが
ちゃんとしたダイレクトイグニッションや純正以上のダイレクトイグニッションは
そう簡単に造れる物ではありません。
各部の修理をすべて終えた
赤いランエボ5
発売から20年近くが経過したCP9Aシリーズは、どんな不具合が起こってもおかしくないお年頃です。
メンテナンスにはそれなりの費用が必要になりますので
中途半端な気持ちで所有すると痛い目を見ると思います。
愛車への愛が試されますね。