シロッコ 2.0TSI 結局ダイナパックにて現車合わせセッティング

先日、ECUチューンの依頼を請けたシロッコ 2.0TSIターボ

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以前デモカーのゴルフ5 2.0TSFIターボエンジンにてセッティングしたデーターをベースに

若干異なるシロッコ用のパラメーター用に仕様変更してデーターインストールしたのですが

オーナー様に

「ホントにブーストップしてる?」

と言われてしまいました。

 

自分的には加速感やトルク感の向上を体感したのですが

オーナーが満足しなければ意味がありませんので、

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まずは実態の検証をする為にダイナパックに載せます。

 

まずノーマルデーターをインストールし直しパワーチェックを行いました。

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以前のデモカー ゴルフ5 2.0TFSIターボのノーマルデーターが残っていたので

パワーグラフを比較して見ました。

オレンジっぽい赤がゴルフ

ピンクっぽい赤がシロッコです。

 

国産車と違ってヨーロッパ方面からの輸入車は

TCF1.0のままでカタログデーターがバッチリ出力されます。

ゴルフ5 200psに対して、シロッコは206PS

この辺りはさすがですね。

このままTCF1.0にて測定とセッティングを進めて行きます。

 

続いてブーストアップデーターをインストールしてパワーチェック

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オレンジがブーストアップでの結果ですが

ん~、確かにパワーもトルクも上がってますが、かなり微妙な感じですね。

ゴルフ用のデーターがベースでは、しっかりとブーストを掛ける事が出来ないようです。

 

ダイナパックを回しながら

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走行中のデーターを確認し、どのデーターがどこに反映されるのかを一つ一つ確認して行きます。

ただ、国産の編集ソフトと違い、パラメーター内の数字は単位がありません。

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これ目標空燃比マップの様な物なのですが、単位はありません。

もちろん空燃比の実数でもありません・・・

 

どんな数字を入れるとどれくらい変化するのか

やってみないと分からないと言う、結構先の見えないセッティングです。

 

丸一日かかって、ようやく各マップの変化量を理解し

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ブーストアップが思いどうりに制御できるようになりました。

 

パワーとトルクは

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237ps 35.6kまで上昇です。

 

ゴルフの時はブースト立ち上がり付近のトルクアップが特徴的でしたが

シロッコのTSIエンジンは5000rpm付近のピークを目指してトルクもパワーも上昇して行く感じになりました。

 

ここまでパワーアップすれば、誰が乗ってもすぐに体感できる仕様だと思います。

 

シロッコオーナーの皆さん、いかがですか?