S14シルビア前期
NA車両は、実走セッティングへ!
全開域以外の街乗り領域や全開域に入るまでの過渡領域は
ダイナパックでは再現できないので、実走でセッティングして行きます。
特に今回の車両はヘッド面研と薄いガスケットによるハイコンプエンジンで
カムも270度のリフト12.5㎜がINとEXに組まれています。
カムスプロケットはノーマルなのでバルタイはちょっと・・・ですが
とにかくノーマルECUのデーターだとアイドリングがかなり上がって下がってちゃんです。
20年前のドラッグマシンならアイドリングでドロドロ言うのもカッコ良かったのですが
今時のチューニングでアイドリングがボロボロの言うのはちょっと情けない。
AACバルブのDUTYや目標アイドル回転数の調整
それにアイドル点火時期などを微調整すると
かなりのオーバーラップがあるもののなんとか普通にアイドリングする様になりました。
っで、今度は極低速域の負荷の掛かった場面のエアフロマップを調整しようと
Nistuneのオートチューナ機能を使おうとしたのですが、Ver1.3.6はなぜか機能してくれません。
しょうがないので、LOGを見ながら手計算でエアフロマップを書き換えて
~3000rpmまでの低負荷領域でもスムーズにエンジンが吹け上がる様にしました。
後はエアコンのマグネットクラッチが入ったり切れたりした時の
エンジンのドロップ&ハイを極力少なくなるようにしたら
実走セッティングも完成です。
腰下に手が入っていないSR20DEにしては、アクセルON時のパンチも効いていて
アクセルON-OFFが非常に楽しいクルマです。
現行の86やBRZぐらいなら問題なく相手出来る戦闘力はありますよ。
ノーマルのSR20DEのなんとも言えないもっさり感を知っているだけに
このクルマのエンジンはかなり良い感じに仕上がっていると思います。
S14シルビアのNAは
Nistuneにて対応出来ますが、組み込むボードが通常の物とは異なります。
手配にかなり時間が掛かりますので
S14 NAでのNistuneセッティングを希望される場合は
納期的にしっかりと余裕をもってご依頼ください。