S15シルビア 入庫時のパワーチェック→R35エアフロにてセッティング

昨日のブログで、ダイナパックに載せる所までは紹介した

S15シルビアのセッティングですが

送風ファンや各センサーを装着したら現状のパワーチェックを開始します。

 

それにしても

アイドリングから、めっちゃ濃いんですけど・・・。

 

パワーチェックすると

最大パワーは320ps弱でトルクも40kオーバーなので

数字は悪くないのですが

空燃比がだーだーに濃い状態です。

ブーストが掛かり始める部分は9.5とか9.1・・・

これじゃダメです。

 

入庫時は

Z32用のエアフロが装着され、大容量インジェクターに交換されており

ECUはTOMEIの通販タイプ

開封しちゃダメって書いてあるけど

開封しました。笑

 

今回はNISTUNEの基盤を組み込むため、通常の追加基盤は取り外すのですが

半田吸い取り網を使って丁寧に半田を取り除いて行くと20カ所中1か所が

銅箔が剥がれてしまっています。

あれまっ・・・。

 

ひとまず、この部分が原因でエンジンが掛からなくなったりするのが嫌なので

手持ちのセッティング用NISUTNE組込み済ECUを使って

R35エアフロ用のデーターを構築して

このエンジンをセッティングする事に!

 

まずはとにかく濃い状態の空燃比を

適正化しますが

それだけでこんな感じの違いが出ます。

燃費も良くなってパワーも上がれば言うことなしです!

燃料を絞ると

ブーストは下降する事が多いです。

ブーコン弄らなくても完爆に近い状態になると後燃えが少なくなるのでね。

 

ブーストは下がりましたが

パワーは上がっています。

 

ここから点火時期やその他細かい部分を手直しして

最終的には342ps トルク44.2kになりました。

ブーストは上げずに

ECUのセッティングのみでの効果なので、いかに現車合わせが効果的か

逆を言うと通販タイプのECUがどれだけ燃調のズレを誘発するか理解出来ると思います。

 

更にエアフロ通過の流速が低い領域は

NISUTUNEのエアフロ自動学習機能を使って

リアルタイムにエアフロマップを書き換える事で

流入空気量にリアルに合致したVQマップが作れます!

 

通常のROMタイプの書き換えではここまで綿密なセッティングは無理ですし

まして机上の計算のみでマップを作る通販ECUでは

エアフロ交換車両のVQマップの最適化は絶対に出来ないでしょうね。

 

全開域のセッティングは完了したので

一度エンジンを冷まし冷間域のセッティング→実走セッティングへと以降します。

 

さて、銅箔の剥がれたECU、どうやって直そう・・・。