FK8 シビックタイプR 吸気系交換車両は現車合わせECUが必須となります。

エンジンチェックランプが点灯した状態で入庫した

FK8 シビックタイプRですが

エンジンルームには追加装着されたブローオフバルブや

レーシングサクションキットにむき出しのエアクリーナーが装着されていました。

エアフロ信号をコンバートするユニットが付いていた物の

ECUの診断結果は燃料関連のエラーで

学習値や補正値が一定の期間以上大きくなりすぎる

もしくは

小さくなりすぎると発症するエラーコードです。

 

エアフロ装着部分の径が純正とは異なり

抵抗も違うので、同じエアフロ出力値でも実際の流入空気量が異なることが原因です。

カーボン製のクーリングBOXが付いたとしても、エアフロ出力値が異なる事には変わりありません。

 

この状態ですと、基本的にエアフロマップを作り直して

流入空気量とエアフロ出力値のすり合わせを行わないと行けませんが

それには膨大な時間が必要=それなりの現車合わせセッティング費用が必要になります。

 

その為、今回は

費用対効果を考えて、ブローオフバルブとエアクリーナーは

ノーマルに戻した上で

当店のSTEP2+Rデーターをインストールする事にしました。

 

ブローオフバルブの脱着の為、バッテリーを取り外す必要があったので

VDCやABSの初期化が必要になります。

診断機ですべてのコンピューターのエラーを拾って一括消去すると初期化が簡単に終わります。

ミスるとディーラーのお世話にならないと復帰出来ない場合もあるので注意が必要です。

 

診断機を繋げたついでにSTEP2+Rデーターでの

アイドリングでの学習値や補正値をモニタリング

ST=ショートトリム 補正

LT=ロングトリム 学習

両方とも限りなく1.0に近い数字ですので

エアフロの出力値と燃料制御に誤差が出ていない事を意味します。

 

3800rpm付近や

4500rpm付近でも問題ない様で、もちろんエンジンチェックランプの点灯もありません。

 

一昔前のクルマであれば、エアクリーナーやサクションを交換しても

これと言った弊害は感じませんでしたが

燃費燃費と騒がれる昨今のクルマは非常にシビアな燃料コントロールを行っています。

 

ちょっとでもズレが発生するとフェールセーフモードになったり

エンジンチェックランプが点灯し本来の性能を発揮しなくなるので

ハードの交換にも慎重さが必要になります。

 

それだけ純正パーツには厳選された物が使われていて

ほとんど隙間の無いセッティングされていると言う事です。

 

燃料絞って、点火時期進めて、スロットルの開度マップをガバっと上乗せしたら

チューニングECU完成!みたいな仕事をしているECU屋さんには

FK8やZC33Sと言った今時のECUチューンは難しいでしょうね。