金曜から始めた
Z34のECUセッティング
なかなか納得の行く数字が出なくてダイナパックを70本ぐらい回しています。
そもそもZ34の点火アドバンスは、何回かダイナを回さないと
点火が進角してくれないので、パワーが安定してくれません。
今回も入庫時のパワーを測ったのですが
暖気が終わった段階の1回目のパワーチェックでは320psに届かない状態でしたが
5回目、6回目でパワーが安定し入庫時の基準パワーを345psとしました。
Z33のHRエンジン搭載車やZ34のセッティングで
1発目のパワーグラフと数回パワーチェックを行った後のグラフを重ねて
「これだけパワーアップしました!」
みたいな事を言っている記事を見かける事がありますが・・・
まあ、どうでも良い話ですね。
349psを出力したのは、4年前にエキマニとオイルを新品に交換した時の数字ですので
経過した年数の割には優秀なパワーの維持率だと思います。
一昔のクルマならNA車両でも、だーだーに濃いA/Fを薄くして
点火時期を2.3度進めれば、サクっとパワーアップしたものですが
今どきのクルマは純正状態で結構なところまで詰めたデーターなので
重箱の隅を突くようなセッティングが必要となります。
それに燃料と点火だけではなくVTCやVELと言った連続可変バルブシステムや
複雑に絡み合った各種リミッターの解除も必須です。
各マップの関連性を調べるのに丸一日掛かってしまい、2日目からが本格的なセッティングとなりました。
点火アドバンスを如何に有効に進角させるか、それがパワーアップの肝ですね。
進角が出来ない条件を作り出すと
軒並みパワーダウンします。
VELもただ増やせば良いと言う物ではなく、増やしすぎるとパワーダウンです。
色んなマップをほんの少しずつ辻褄を合わせて行って
なんとか360psオーバー
目標としては20psアップの365psを目指していたのですが、あと2馬力が出なかった・・・
今回入庫時が345.8psだったので17.5psのパワーアップ
トルクは1.8k伸びたので、NAとしてはボチボチの伸び代ですけどね。
リミッターをカットしただけのノーマル時と比較すると
こんな感じです。
社外のエキマニとマフラー、HKSの純正交換タイプのエアクリーナーを
現車合わせのECUセッティングを行って32.2psアップ
効率が良いチューニングとは言えませんが、乗った感じは数字以上の違いを体感するのがNAチューンです。
Z34も実走セッティングに移行します。