既に当店が準備するブーストアップデーターをインストールしてある
こちらのS660
吸排気系に一通り手を入れたと言う事で
今回現車合わせセッティングをする事になりました。
マフラーも
抜けの良さそうなデュアルタイプで
オーナー曰く交換後、中速域のトルクが少し細くなってしまった様です。
まずは現状でのパワーチェックを行いながら、各種データーのログを拾います。
吸気効率がかなり上がったのか、6000rpm付近でA/Fが12.7とかなり薄い状態です。
燃料だけでなく、点火時期やブーストの立ち上がりなども考慮して
各種マップを現車に合わせてセッティングし
A/Fも大体計算通りに推移してくれるようになりました。
やはり、吸排気やインタークーラー等を変更した場合は現車で合わせた方が安心ですね。
今回は二つほどデーターを作製し、通常使用のブースト設定と
マフラーで細くなってしまった中速域のトルクをかさ上げできるようなブースト設定にて
フラッシュエディターにデーターインストール
オーナーは気分や走るステージに合わせてデーターを選択出来ます。
最終的には
こんな感じのビフォー・アフターになりました。
緑色が入庫時のグラフで赤いグラフがトルク向上を目指したデーター
ピンク色は通常使用のデーターによるグラフです。
ブーストの立ち上がり始めるポイント以降ではほぼ全域でトルク&パワーアップしていますし
6000rpm以降のパワーダウンを抑える事も出来ました。
A/Fを濃くしてマージンを確保しつつ、パワーも上げることが出来た今回のセッティングですが
組み合わせる吸排気系パーツによっては、ここまでA/Fが薄くなる
と言う事実を突きつけられたセッティングでもありました。