エンジン始動まで無事に作業が進んだER34 スカイラインは
ダイナパックに載せてセッティングを開始
まずはブーストの設定からスタート。
ブーストコントローラーがEVC5なので
PCでセッティングするには専用のデバイスを接続する必要がありのですが
コネクターの差し込み口が本体の裏面になります・・・
コンソール周りを全部ばらしてユニットごとゴソっと取り外してようやくアプローチ出来ました。
これでブーストのセッティングが出来る!と意気揚々と各項目を弄っても
思うようにブーストが上がってくれません。
排圧に負けてエンジンの回転上昇に伴ってポペットバルブが開いてしまう症状です。
アクチュエーターを分解し
ツインスプリング仕様にしてみた所、今度はバネが強すぎてブーストが上がりっぱなしに・・・
ちょうど良さそうなスプリングが無い物かと倉庫を探して見ると
エンジンのバルブスプリングが
使えそう?
内径が違うので、アクチュエーターの台座にカラーを造って
挿入し、その上からバルブスプリングを組み込んで
テストしてみる事に!
結果は
全体的なかさ上げにはなったものの高回転でタレるのは直りません。
オーナーと相談し、今回はひとまずこのブースト推移を基準にセッティングを進める事になりました。
ブーストの設定が出来たら今度はバルタイの調整です。
IN側はNVCSなのでONポイントとOFFポイントを変更しパワーカーブが繋がる所を探ります。
IN側が終わったらEX側ですが
こちらはパソコンでカタカタっと言う訳には行かないので、クラセンを外して
スライドカムプーリーをズラして、またクラセンを付けて点火タイミング調整して・・・
この作業をひたすら繰り返します。
今回もいつのもRB25と同じ傾向で、チョイっとだけ振ってやったら良い感じになりました。
バルタイの方向性が出たら、最後は燃料と点火をまとめて
こんな感じです。
HIブースト 530ps トルク74k前後
LOブースト 500ps トルク70k前後
ブーストOFF 490ps トルク65k前後
ブースト立ち上がり時のオーバーシュートがブーストコントローラーで抑えきれず
高回転のブーストのタレが防ぎきれなかったので
排気系の抜けの確保や2部屋式のアクチュエーターorウェストゲートを導入し
高回転時でもブースト1.3kぐらいがキープ出来ればもう少しパワーは狙えそうです。
ただ、現状でもトルクが74k出ているので加速感はあると思います。
ダイナパックから降ろしてバンパー類を装着したら、実走セッティングに移行します。