ひとまず大方の5速ミッション換装の作業が終わった
EP91 スターレット グランツァV
試運転を行うためにリフトダウンし
仮ナンバーにて、実走行を試みたのですが
細かい不具合がいくつか発生・・・。
まずはエンジンが掛かり難い時と、普通に掛かる時とで差がある。
ホーンが鳴らない。
ABSが効かない。
ん~、順番に治していくしかないですね。
エンジンが掛かり難い時がある
↓
室内のアース線を止めるボルトが緩んでいるのを発見・・・
きちんと締めたら治った!
アース線一本でエンジンが掛からなくなるのは旧車には良くある話で
センサー類のアースをマルチにしている今どきのクルマではなかなか起こらないのですが
昔のクルマは細くてどうでも良いような線がボディーに落ちていないだけでエンジンが掛からない事が良くあります。
特にEP82やEP91では顕著ですね。
ホーンが鳴らない。
↓
配線図を見るとホーンリレーなるものがあるはずなのに、現車には無い・・・
配線をよく見るとニッパーでプツンと切った跡が。
リレーを新設して配線を治したら、当然鳴るようになりました。
この二点は、オーナーさんが軽量化のためにエアバック類やダッシュボード内の余分なものを撤去した際に
起きてしまった事故のようです。
そして最後はABSが効かない。
ABS CPUの自己診断機能を見てみると、ストロークセンサー異常なるものが発生しています。
ストロークセンサーとは、後期のEP91から採用されたブレーキアシスト機能を作動させるためのセンサーで
コイツです。
ドナー車は前期で、そもそもブレーキアシストと言う機能がありませんので、センサーもない。
ブレーキペダルは前期の物を使用しているため、ストロークセンサーもそれを付けるためのブラケットもない。
センサーが無ければカプラーは ぷらーん となっているわけで、
ブレーキアシスト機構と信号がやり取りできずにエラー発生。
連動する
ABSまで動かなくなると言う流れです。
じゃあ、センサーを付けてやれば良いんですね!
ハイっ 付けました!エラーも消えまし・・・ 消えないですねorz
センサーを動かしたときの抵抗値を測定して、ある程度の抵抗が発生した部分で仮止めして再度挑戦すると
エラーも消えてABSも作動するようになりました。
ブレーキペダルの踏み込み量とABSの介入量までは制御していないようなので
ペダルを踏んでいると言う信号がブレーキアシストに送られる以上はABSも作動させるようです。
前期から後期にAT→MT載せ替えする場合はココも要注意ポイントですね。
これでひとまずトラブルはすべて回避できた感じです。
ちなみに、スロットルポジション信号は
MT車両よりもAT車両の方が過渡特性まで出力しているので、あえてAT車両の物を使用します。
後々Vproなどを使用する際は絶対にAT用スロポジの方が便利・・・と言うかAT用しか使えないので。
あとは車庫証明が出来上がるのが先か、公認申請が受諾されるのが先か
新規車検の準備が整い次第、ナンバーが付きます。
最後に、こちらは
ドナーとなったEP91
いままでの過酷な労働条件から解放され、なんとなくホッとしているようにも見えます。
解体工場に搬出され、今頃はプレスでクチャっとなっているのでしょう。
安らかにお眠りください。