インジェクターのレベリングが大切な訳

一部のハードチューンエンジンのセッティングでは

もはや当たり前の作業となっている

インジェクターのレベリング作業。

 

新品だから大丈夫!って言う意見も聞きますが

サードパーティーから販売されるいわゆる大容量インジェクターと言うのは

製造メーカーが大量に作成し、社内基準からはじかれた物を使っている。

と言う嘘かホントか信じたくない情報があります。

 

誤解を恐れずに言うと

「このインジェクター、TOY〇TAに納品するとなるとちょっとマズいけど

 SA〇Dさんに納品するんだったら、大丈夫かな。」

見たいな感じで製品チェックを行っているとか、いないとか・・・。

 

以前に新品の900ccインジェクターを6気筒エンジンに装着した際

通常では濃くなる気筒のプラグが白くなっていたので

気筒間補正を入れて対応した記憶がありますが

新品インジェクターで吐出量がすでにズレていたと考えると納得できます。

 

あとは、長期在庫品だったインジェクターの場合

防錆の意味で塗られたグリスが固着して吐出量0cc…

とかは実際に経験済みです。

 

さて、今回はRB26などへの流用でも人気のある

R35 GT-Rのインジェクターを3本ずつ測定して見ました。

 

走行距離が2万キロほどの中古品です。

1番130ccほど

2番134ccほど

3番126ccほど

2番と3番では6%の差があります。

たかが6%って思います?

 

AFRに換算すると、11.4でセッティングしたのが

12台に突入するんですよ。6%違うって事は。

 

洗浄を行った後

1番110cc

2番112cc

3番107cc・・・かなっ?

 

洗浄をしても4.6%ほどの差異は取り除けませんでした。

っが、この差を理解していれば

気筒間補正を入れる際にも、実測値が分かっているので

どの気筒にどれだけの補正を行えば良いかが分かる訳です。

 

特に最近の車両に使われているマルチホールのインジェクターは

霧化が良いと言う事で、流用するシーンが多くなりましたが

こう言うデメリットを理解した上で使わないと、痛い目に合いますよ。