S14シルビアのSR20DETをR35エアフロを使って純正CPUでセッティング!
今では何の苦労もしない定番セッティングですが、
初めて手掛けたときはどういう結果になるかドキドキワクワク
エアフロ電圧の出力特性に大きなクセはないので、
基本的な燃料の増減を大元で変更する、K定数さえバッチリ決めれば
燃料補正マップの造りこみ等は比較的予想通りに進みました。
VQマップはひとまずR35の純正をペタっと貼り付けで・・・
そんでもって、なんとなーくイメージして作ったマップを突っ込んで、
一発目のパワーチェックがこれ
高回転のA/Fはそれなりですが、ブーストが立ち上がる付近は薄い状態です。
K定数を変更し、高回転付近の補正マップを作り直してこんな感じに
まだA/Fが決まりません。
さらにフルブーストになってもマップ全域を読んでいないこともあり
エアフロアダプター内にスリーブを装着して
エアフロ電圧を上昇させて見ることにしました。
現状では内径72mmの
エアフロアダプターに、
内径62mmのスリーブを突っ込みます。
これで、通路が細くなった分、同じ空気量が流れるのであれば
流速があがり、エアフロ電圧も上がり、
負荷が増えたのと同じ結果が出るのでは無いかと思ったのですが
流速があがりすぎて、エアフロ電圧が予想以上に上昇してしまい
A/Fは10.1にはりついてしまいました。
NAの小排気量車両などで全開域でも流速が遅い車であれば
スリーブを使うこともあるでしょうが
2Lターボ車以上なら全く必要なさそうです。
結局、マップの負荷軸少なく変更し、マップ全域が使えるように作り直すと
だいぶイメージ通りになりました。
ここまでくれば燃料補正マップで調整可能です。
同時に点火時期も詰めてLOモードはこんな感じに
HIモードは
入庫時と比べると
SR20の洗礼、ノッキングの嵐でブーストは0.95kまでしか上げれませんでしたが
ノーマルインタークーラー&ノーマルタービンで335ps 43.8kのトルクです。
3000rpmからのトルクのかさ上げ分は試乗でもかなり感じることができました。
そして試乗でわかったのですが、
R35エアフロの本領はNA領域にて発揮される!と言うことです。
アクセルをほんのちょっと踏み込んだだけでも
エアフロ電圧がリニアに反応しふらつきません。
Z32エアフロを使ったときの負圧から正圧に切り替わるポイントで
アクセルをパーシャルにすると起こるサージングのような症状が出ませんね
1500rpmでアクセルを微妙に操作しても、キレイに追従し
読んで欲しいマップをそのとおりに読んでくれます。
全開域からのアクセルオフでのバックタービンによるエンストも皆無で
街乗りはすこぶる絶好調!!
最近は当たり前すぎてあまり取り上げられませんが、R35エアフロ 良いですよ。