昔は盛んに行われていた、バルブタイミングの変更
走るサーキットに合わせてピークパワーの回転数を変更する為、バルタイにて調整する事が当たり前だったようです。
(TSサニーを走らせていたメカニックさんに聞いた話です。)
今では、目盛を使って結果有きでセッティングする事はあっても、実測を測ることは少なくなりました。
と言うことでS14でのバルタイ測定の紹介。
まずは1番ピストンを圧縮上死点に持ってきます。
この時も、タイミングライト用の目盛りを基準にするのではなく
実際にダイヤルゲージを使って、
本当にピストンが一番上に来たときを基準にします。
そしてその位置をバルブタイミング0度として
360度の円周分度器をクランクプーリーに貼り付けます。
目盛りを0に合わせて、
バルブタイミングを測定してゆきます。
今回は面研0.07mm ガスケットを1.6mmに変更していますので
若干チェーンは張られる方向になりEXバルタイは遅れる方向になります。
そのズレを調整式のカムスプロケットを使用し、TOMEI製ハイカムの基準バルタイに調整します。
基準値はBTDC115度ですのでATDCに直すと245度。
最初の測定時、このBTDC→ATDCの計算を忘れて、かなり焦りました・・・。
実測で245度になるところでクランクをストップし
カムスプロケット側で最大リフトになる位置に調整&固定。
これで、TOMEIが設定した基準値になります。
ポンカムといっても、ガスケットを交換したエンジンや
面研をしたエンジンに組み付けると、
本当にポンと付けただけではバルタイは、ずれちゃっています。
(若干ですけどね)
細かいこと言うと、毎回バルタイを測って行きたいのですが、まあそこまで求めるオーナーがすくないのも事実ですね。