カムクリアランスの調整 案外キチンと出来ていないクルマが多い現実

ラッシュタイプのリフターを使っているエンジンには必要ありませんが

RB25 NEO

RB26

2JZを代表とする、ソリッドタイプのリフターを使用しているエンジンは

ハイカムを導入した際に必ずカムクリアランスの調整をする必要があります。

TOMEIさんがポンカムと言う名前のカムを世に広めたおかげで、

本当にカムをポン付けしてしまう部品取り付け屋さんが増えました・・・。

 

本来ハイカムとはきちんとバルタイを調整しながら組むものだったのを、

TOMEIさんは純正のバルタイに準じた状態でも

それなりのパワーが出るハイカムと言う意味でポンカムを発売したのですが

純正カムを外して、ポンカムを組んで終わり!と言うお店さんがやたらと多いですね。

 

当店では圧倒的に施工例の多い、RB25 NEOもカムクリアランス調整が必要なエンジンです。

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ラッシュタイプのリフターでは無い為、
一度カムを組んだ状態でクリアランスを測定し、基準となるクリアランスにするための計算を行う必要があります。

その時に使用するのがクリアランス一覧表です。
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今回はブログ用にWORDで作り直していますが、
通常は測定しながら手書きで記入してゆきます。

こうすることで、発注して入庫したシムを
どこにインストールすればいいのかすぐに分かるようになります。

各バルブの突き出し量がキレイに揃うことと、
キチンとリフターとカムのクリアランスを確保することで
低速域のフリクションロスを減らすことが出来、
高回転までキレイに回るようなエンジンに仕上がります。