パワーFCや日産系の純正書き換えでセッティングする際に絶対出てくるのが
VQマップと呼ばれる言葉です。
V=電圧
Q=流量
電圧と空気流量の関係をマップにしたものがVQマップで
エアフロの電圧が何Vになったとき、空気量がいくつなのかを決めるのがこのVQマップです。
いまではいろんなサイトにこのVQマップが落ちていることもありますし
メジャーなエアフロのZ32用とかQ45用なんかは
パワーFCには最初から入っています。
でもこのVQマップが分からないときに必要になってくるのが
流入空気量の計算です。
一昔前だとNISMOエアフロとかマイ〇ズエアフロは結構苦労しました。
セッティングの大先輩 我らが総帥のお店には
このエアフロの流入空気量を測る機械を自前で作って置いてあります・・・
レベルが違う・・・
じゃあ、気を取り直して、どうやって計算するのか?
結果論的な計算ですが
A/Fが分かれば、空気の重さとガソリンの重さが分かります。
それぞれの密度(比重)と温度が分かればそれぞれの体積が分かります。
体積が分かれば1分あたりの空気の流量が何Lになるかが計算できます。
数学と理科とクルマが好きな人はウズウズしちゃいますね~。
クルマは好きだけど数学も理科も嫌いだとウトウトしちゃいますね~。
じゃあ、ブーストが100kpaかかった25度のときの空気の密度計算行ってみよー
空気は通常は1.293kg/㎥です。
1.293×273.2「絶対零度」/(273.2+25「温度」)×(101.3「大気圧」+100「ブースト」)/101.3
=2.324kg/㎥
次はガソリン
ガソリンの通常の比重は0.74前後と仮定して
計算してみてください。
1.346付近ですね。
今回の場合は2.324と1.346の比率が密度比となります。
後はインジェクターの容量と噴射率、気筒数、A/Fの実数がわかれば
ブースト100KPA 吸気温度25度の時の流入空気量が計算できます。
でも、ブーストを変えて、吸気温度を変えて計算してみても
・・・ん?
ある事に気づくはずです。
これが分かれば、空気量計算なんて簡単!
さくさくこなして、エアフロ電圧と空気量をグラフにすれば
全体的なエアフロの特徴と計算上のVQマップが出来上がります。
まあ、R35エアフロ+Φ75アダプターをVpro制御した時は
気付くのに2時間ほどかかりましたけどね・・・。