ミッションOH FFベース編@CP9A

ミッションOH

最近はZN6 86やZC6 BRZのミッションばかりを分解していますが

BNR32のミッションやインプレッサのミッションなんかもよくOHしていました。

 

そんな中で、今回紹介するのはCP9A ランエボ6のミッションOH

丈夫で有名なCP9A 5速ミッションですが、距離が進めばフィーリングは悪化してくるので

気持ち良いシフトチェンジを実現するためにオーバーホール敢行

 

分解時に交換必須パーツを見極めて、部品発注し

バラしたように組んでゆくのですが、ランエボ用ミッションは途中でクリアランス調整が入ります。

20156412348.jpg
インプットシャフトで2箇所 アウトプットシャフトで2箇所の計4箇所

201564123427.jpg
一度仮組みして、クリアランスを測定し、基準値に入っていない場合は
シムの厚みを変更して組みなおします。

今回はこの部品がアウト
201564123441.jpg

インプットシャフト側の各ギアを受け止めるシムです。

0.01~0.09mmが基準値となりますが、このシムを使うと0.11mm
クリアランス大となります。

そこで現状のシムを測定すると3.80mm
メーカーに準備されているシムの種類を確認すると
3.82~4.1mmまでを0.04刻みで準備しているとのこと。

ん?3.80ってないの?
恐らく3.82が使用して削れてしまったんでしょうね。

今回は3.86を注文してクリアランスを0.05mmに設定します。
入庫まではベアリング圧入はおあずけ・・・
201564123456.jpg

アウトプットシャフトの2箇所はすべて規定値に入ったので、
テーパーベアリングまで組み込みます。
201564123510.jpg

部品待ちの間にミッションケースをキレイにして
201564123526.jpg
組上げを待ちます。

エンジン同様ミッションOHも、
きちんとした測定とシム調整を行ないながら組んでいます。

ランエボのミッションOHを依頼したら、あっという間に出来上がってきた・・・。
そのミッション、クリアランス調整は大丈夫ですか?
 

ケースの洗浄がおわり
201564123538.jpg

ケースとギアのクリアランス測定に入ります。

ローラーベアリングの上に1.6mmのハンダを載せて、一度ケースをかぶせ
ボルトを規定トルクで締めてゆきます。
201564123551.jpg



20156412365.jpg

その後、ケースを空けて、つぶれたハンダの厚みをマイクロメーターで測定。
201564123616.jpg
基準値内に入るようにシムを選択し、発注します。

今回はインプット側が1.41mm プレートが1.38mm クリアランスは0.03mm
アウトプット側1.17mm プレート1.01mm クリアランス0.16mm
センターデフクリアランス0.09mmとなりました。

インプットシャフトのクリアランスが狭いので、
シムにて調整して0.08前後になるようにしました。

ここまでやってようやく最終的な組み込み移れます。

結構大変でしょ。