ミッションOH
最近はZN6 86やZC6 BRZのミッションばかりを分解していますが
BNR32のミッションやインプレッサのミッションなんかもよくOHしていました。
そんな中で、今回紹介するのはCP9A ランエボ6のミッションOH
丈夫で有名なCP9A 5速ミッションですが、距離が進めばフィーリングは悪化してくるので
気持ち良いシフトチェンジを実現するためにオーバーホール敢行
分解時に交換必須パーツを見極めて、部品発注し
バラしたように組んでゆくのですが、ランエボ用ミッションは途中でクリアランス調整が入ります。
インプットシャフトで2箇所 アウトプットシャフトで2箇所の計4箇所
一度仮組みして、クリアランスを測定し、基準値に入っていない場合は
シムの厚みを変更して組みなおします。
今回はこの部品がアウト
インプットシャフト側の各ギアを受け止めるシムです。
0.01~0.09mmが基準値となりますが、このシムを使うと0.11mm
クリアランス大となります。
そこで現状のシムを測定すると3.80mm
メーカーに準備されているシムの種類を確認すると
3.82~4.1mmまでを0.04刻みで準備しているとのこと。
ん?3.80ってないの?
恐らく3.82が使用して削れてしまったんでしょうね。
今回は3.86を注文してクリアランスを0.05mmに設定します。
入庫まではベアリング圧入はおあずけ・・・
アウトプットシャフトの2箇所はすべて規定値に入ったので、
テーパーベアリングまで組み込みます。
部品待ちの間にミッションケースをキレイにして
組上げを待ちます。
エンジン同様ミッションOHも、
きちんとした測定とシム調整を行ないながら組んでいます。
ランエボのミッションOHを依頼したら、あっという間に出来上がってきた・・・。
そのミッション、クリアランス調整は大丈夫ですか?
ケースの洗浄がおわり
ケースとギアのクリアランス測定に入ります。
ローラーベアリングの上に1.6mmのハンダを載せて、一度ケースをかぶせ
ボルトを規定トルクで締めてゆきます。
その後、ケースを空けて、つぶれたハンダの厚みをマイクロメーターで測定。
基準値内に入るようにシムを選択し、発注します。
今回はインプット側が1.41mm プレートが1.38mm クリアランスは0.03mm
アウトプット側1.17mm プレート1.01mm クリアランス0.16mm
センターデフクリアランス0.09mmとなりました。
インプットシャフトのクリアランスが狭いので、
シムにて調整して0.08前後になるようにしました。
ここまでやってようやく最終的な組み込み移れます。
結構大変でしょ。