LSDやファイナル交換時の歯当たり調整とバックラッシュ

LSDを交換した!

ファイナルを交換した!

それも自分で作業した!!

あんな作業で7万も8万も払えんわ~

 

何事もチャレンジするのは良いことです。

でもプロがお金をもらって作業をすると、それなりにキチンとした作業を行っているのです!

・・・と思いたい。

一部のお店で作業されたドリ車はひどかったけど・・・

 

うちのお店でLSDやファイナル周りの作業をする場合の紹介です。

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すでにバラバラになっているのはJZX110 マークⅡのデファレンシャル


デフケースそのものはキレイに洗浄しました。
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今回はコンパニオンテーパーベアリングにガタがあるのと
サイドベアリングに傷が入っていたので、要交換となります。

コンパニオンベアリングを交換した場合は特に注意したいのが
ギアの刃当たりの調整です。
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まずは最初から組まれていたシム 1.92mm
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で組み込んでみるとクリアランスがありすぎてガタガタです。

そこでシムを1.84mmのものに組み替えて・・・
と言ってもそのたびにデフの内部をバラバラにする必要があります。

今度はそこそこの手ごたえなので刃当たりを調べます。
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赤丸の部分、当たりが弱いのがわかりますか?
ギアとギアが均等に接触しない為、面圧が高い部分が出てきてしまい
ギアに焼きが入ってしまう可能性があります。

そこでもうすこしシムを薄くして、今度は1.80mmを組みます。
もちろん再度、デフ内部をばらばらにして
コンパニオンギアをプレスを使って抜き取る作業まで必要になります。

そしてシムを入れ替えて、もう一度組み上げて測定
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バッチリです!!

たった0.04mmでこれだけ刃当たりが異なります。

ここまでやってようやくバックラッシュの測定に移ります。

歯当たり調整って地味でめんどくさい作業だけど、ココをきちんと押さえないと

バックラッシュの調整がうまく出来ないんですよね~

今度はバックラッシュの調整の為

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再度デフケースから取り外されています。

サイドベアリングにあたる部分のシム
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の厚みを調整して、バックラッシュを調整してゆく為です。

こうやって作業を紹介すると
「ファイナルの交換って大変なんだね~」
とよく言われますが、ここまでやって初めて通常の工賃がもらえるのであって・・・。

クルマは正直で、キチンとした作業をすれば素直に乗りやすくなりますし
適当な作業をすれば、ギシギチガタカタ乗りにくいクルマになります。

キチンとした作業をして、キチンとした工賃を頂く。
昔からの当店のスタイルです。


製品としてのファイナルをポンっと組んでハイOKってのは基本的にNGですよ。

ローファイナル化している皆さん、そのデフ・・・大丈夫ですか?