日産の一部のターボ車にはFPCMと言う物が付いています。
フューエル ポンプ コントロール モジュールを略してFPCMだったと思います。
低回転時には燃料ポンプに送る電圧を抑えることでポンプの寿命を延ばしたり
ポンプのうなり音を低減するのが目的のようですが、
年数が経ってくるとこのモジュール自体が接触不良に陥ります。
回路図はこんな感じです。
クランク角センサーから回転信号、
水温センサーから温度信号が送られてきたFPCMは
ドロッピングレジスターをバイパスさせるかさせないかで
ポンプへの電圧を制御しています。
でもこのモジュールがダウンすると・・・
燃料ポンプへの電圧を0にしてしまい、エンジンが掛からなくなります。
実際過去にBCNR33でエンスト→エンジン不動になりました。
さらに接触不良になると
電圧が高くなったり、低くなったりして燃圧が不安定=A/Fが不安定になります。
そして一番怖いのが
FPCMが正常な状態でセッティングしてオーナーに納車し
その後ある特定の条件を満たしてしまうと・・・
実はポンプへの電圧は低電圧のまま固定されてしまいます。
すると燃圧は低下しA/Fは薄くなり、エンジンブローとなります。
そこで、対策を行なうのですが
配線図を見れば、分かる人は分かりますよね。
あそこの配線をバイパスさせてやればOKです。
ヒントは
コレで、燃料ポンプへの電圧は高電圧で固定されますので
A/Fのフラツキや燃圧の不安定に悩まされなくなります。
その上でイニシャルの燃圧を調整式燃圧レギュレーターで調整してやれば
悩まずにセッティングが可能だと思います。
出来れば、燃料ポンプへの電源をバッテリーから直接引きなおし
4極のリレーを新設してFPCMへの入力線をリレースイッチに変更してやれば
完璧ですが、費用もそれなりに必要となるので・・・。
もちろん、燃料フィルターの交換もお忘れなく!