ATFでパワーって上がるんですかね?
たまに聞かれます。
ん~どうなんでしょ・・・
上がると言うよりも、元に戻る?
過去に検証例がありました。
JZS161 アリスト
ATF交換前のパワー測っておいて、その後はトルコン太郎くんにで交換
ハイパワー車には絶対のお勧めモティーズ M303を全量注入
まずは5L交換
左が新油、右がAT内のオイル。
5L交換してもまだまだ汚いですが、これが現実です。
スタンドなどで3~4Lぐらい交換しても
汚れはほとんどキレイになっていないのが目に見えて分かると思います。
さらに5L交換したところで、AT内油にも透明度が復活しました。
新油
AT内油
これで一度、ホースを取外しレベルゲージで油量をチェックします。
今回はATFクーラーを装着して、その分を少し多めに入れる必要がありますので
1L追加し、再度レベルゲージでチェックして終了。
一晩冷まして、前回のパワーチェックと同じ状態に戻しダイナを回します。
結果は?
入庫時のパワーチェック3本が点線
M303に交換したあとのパワーチェック3本が実線です。
ATFを交換しただけで他は何も弄っていません。
赤、青、緑が測定の順番ですが、ATFやエンジンに熱タレが出ていない状態で
35PSも違いが有ります。
これだけ差があると実走でも明らかに体感できますね。
3000rpmから4000rmでトルクが下がっているのは、
ATFのすべりが無くなりロックアップが早くなった結果
トルコンによるトルク増幅が行なわれる時間が短くなっているのが
グラフに表われていると思います。
結果的にはパワーアップしていますが、
もともとエンジンとしてはこれだけのパワーを発揮していたのが
ATFでパワーロスしてしまっていたんですね。
それを強化ATFを使うことで、伝達ロスが減り、結果として出力が増えたと言った感じでしょうか。
ハイパワー車両にはM303 これ間違いありません!