先日、ダイナパックによるセッティングが終わった黒86@AT車両は
実走セッティングへ
今回はベースにしたROM IDが悪かったのか
A/FフィードバックのLong Term(学習)に泣かされました。
学習を行う速度やアクセル開度等幾つかのパラメーターがあるので
アクセル全開領域で負荷が掛かった領域の学習をカット出来る様な数字にしてみても
まるで言うことを聞いてくれず、高負荷で18.8%の増量が入ってます。
18.8%って、あり得ません・・・。
ダイナパックで回していた時には学習は一切入らなかったのが実走に入った途端にこの有様です。
そうかと思えば、一度エンジンを切って再始動すると学習しなかったり・・・
信頼できるプロフェッショナルに知恵をお借りしましたが
結局フィードバックそのものをカットしないと、過給機付きFA20では危険と言うことになり
(増量方向なら遅くなるだけですが、減量方向に動かれたらエンジンブローです。)
フィードバック学習そのものを無効化しました。
Short Tarm(補正)は残っているのでアイドリングや低負荷域のフィードバックは有効なので
通常走行やアイドリングで著しく燃費が悪くなることはありません。
学習値が0になっていることをログで確認しながら
直噴インジェクターの限界近くまでポートインジェクターとの割合をオフセットさせ
燃焼室の温度が下がるようにすることで点火時期が2度ほど進角出来ました。
実走行では車速に応じ走行風が増え、吸気温度の変化もリアルになるので
一定風量の大型ファンのみのダイナパックセッティングとは条件が異なります。
ダイナパックでのセッティングも大事ですが、やはり実走でのセッティングも手が抜けません。
狙った通りのフィーリングになったHKSのS/C仕様の86は
ATでも非常にパワフルな加速をします。
一度水温を冷まして、低水温時のエンジン始動付近の微調整をしたら
すべてのセッティングが完了となります。