ZN6 86 クラッチ&ミッション交換

86 BRZ ネタが続きます。

ここのところ86&BRZに関しては非常にたくさんの入庫をして頂いています。

車両発表から3年ほどは、まったくと言っていいほど作業依頼がありませんでしたが

去年の春ごろから、過給機の装着やレース参戦車両の作製等

ハードな仕事も含め、多岐にわたる作業依頼を頂いています。

今後とも、よろしくお願いします。

 

っと、久しぶりに宣伝っぽい事を書かせて頂きましたが

今日、紹介するのは

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こちらのZN6 86のクラッチとミッションの交換です。

 

以前クラッチを交換したディーラーでパイロットベアリング

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を打ち忘れられてしまった様で、クラッチの芯がブレてしまい

あっという間に滑ってしまったと言う経緯があります。

その際にATSのカーボンシングルクラッチ

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に再交換した様なのですが

万が一ミッション側にトラブルが出たらディーラーが責任をもって修理すると伝えられていたようで

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その万が一が起こってしまった訳です・・・。

 

ミッションのインプットシャフトが軸振れを起こしていて

新品のパイロットベアリングとクラッチに交換しても

アッと言う間にまたクラッチが滑ってしまいました。

 

そこで

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新品のミッションを用意してもらい、ついでにクラッチは

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ATSのカーボンツインにバージョンアップです。

 

これで、近い将来に過給機チューンを行っても安心して対応出来ますし

今時のクラッチはシングルで圧着が高いよりも

マルチで圧着が低いほうのが半クラ領域も長く、クラッチ踏力も軽いので

予算的に余裕があれば、マルチプレートをお勧めすることが多いです。

 

作業が終わり、バッテリーのマイナス端子を接続して試運転に出かけると

ん・・・?かなり遅いぞ

どうもVVTIの0点記憶が出来なかったようで、VVTIが動いていない様です。

 

もう一度、バッテリーを外してリセットして

0点を覚え込ませる為に、長めのアイドリングをさせたら

診断機にて進角角度を確認して、無事に動いていることを確認

試運転でも本来の加速を取り戻したので、一安心となりました。

 

ただ、この症状、出かかると どんどん深刻化して行く傾向があります。

早めに対策しないと、バッテリーを外すと3日間ほどVVTIが動かない

なんて言う、当店のデモカーみたいな症状に陥るかもしれません。

 

 

 

おまけ

ZN6 86つながりで

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別車両用ではありますが、T620Zタービンを装着するFA20エンジンの組み上げを行っています。

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オイルパンに溶接されたタービンリターン用のパイプが過給機用FA20だと言うことを物語っていますね。

各部にオリジナルノウハウやウォータージャケットへの補強加工を施したこのFA20も

近いうちに車載される予定です。