ブーストが上がらないトラブルの根本原因は解決していたST205 セリカGT-FOURですが
パワーFCのブーストコントロールキットでは目標値とDUTY設定しか操作できないので
綿密な設定が可能な
HKSのEVC6 2.4IRを装着してブーストのセッティングを開始
ブーストをコントロールせずに、アクチュエーター直結にすると
このグラフのピンクのグラフになります。
立ち上がりでのブーストが維持できず、回転が上がるにつれてブーストも上がって行ってしまいます。
この症状は排気の量に対してポペットバルブが小さい時に起こりやすく
純正ハウジングを使った改造タービンではたびたび起こります。
根本的な解決はポペットバルブの内径を大きくする必要がありますが
今回は最低ブーストを落とす必要もないので、ブーストコントローラーで安定させる方向に調整して行きます。
調整を重ねることで、今回のアクチュエーターでのブーストを
思い通りに調整するポイントが分かって来ました。
一番下の赤いグラフは純正アクチュエーター+パワーFCでのブースト設定1.5kにしていた時ですが
立ち上がりの回転や最大ブーストそのものも全く異なります。
最終的にブーストABCをセッティングして
立ち上がり時にオーバーシュートさせてトルクを稼ぎ
その後は少しブーストを抑えて点火時期でのパワーが稼げるような方向にしてみました。
一番下の水色のグラフはブーストコントロールOFFになります。
安定したブーストコントロールではウェストゲートに軍配が上がりますが
アクチュエーター式でも、頭の良いブーストコントローラーと強化アクチュエーター
それにブーストセッティングの基本がわかっていれば、それなりにはなるものですね。