R35 GT-R TD06SH-20GタービンOH&バランス調整

タービンのEXハウジングを止めるVバンドからオイルが滲んでしまい

エンジンルームから白煙が出てしまったR35 GT-RのTD06SH-20G

 

エンジン降ろして、タービン外して

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OHです。

 

交換部品はコレ

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昔ながらのオイルフローティングなので、仕組みとしては結構シンプルです。

今回はOH作業とバランス調整、組み上げ後のオイル漏れチェックを近隣のOH屋さんに依頼し

その作業を実際に見学させてもらいました。

 

まずはローターASSY単体のバランス測定(動画はOH屋さんのHPからお借りしています。)

測定値を見ながら削りをいれてバランスを調整し再測定、この繰り返しです。

 

ローターASSYの調整が終わったら今度は

センターコアASSY総合バランスの測定

実際にオイルを供給しながら回すので、オイル漏れがあれば目視で判断できると言う便利なバランサー

これで最終的なバランスをタイミングライトを使って判断し、さらに微調整して行きます。

 

こうしてオイル漏れまで確認され、キチンとバランスの取れた状態となって帰ってきた

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タービン

ブレードや軸に付いているマーキングにも意味がある事、初めて知りました。

 

羽を組み替えたりした訳では無いので、根本的な風量に差が出るとは思えませんが

バランスが良いと言う事はそれだけスムーズに回ると言う事?

 

結果に期待大ですが、その前にマフラーからの白煙防止の為

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こんな対策品も造りました。

 

R35のVR38はタービンのオイルリターンをスカベンジポンプで吸いあげているのですが

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純正のリターンホースの流路が塞がれて吸い上げれなくなる症例が有ります。

外から見ただけでは別に潰れていないように見えても、中が詰まっていると言う最悪のパターン。

特に距離の進んだR35では定番の故障の様で、

輸出屋さんが過走行のR35を海外に輸出する際には結構な頻度で交換するそうです。

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なので今回はこのゴムホースを撤去して、ステンパイプで新たに作成した物を組んでみます。