R35 GT-R 静穏マフラーでもリセッティングにて1030psオーバー

先日、アイドリング付近のA/Fフィードバックが復活した

R35 GT-Rですが

高負荷域のA/F値がECUログ値とダイナパックに入力される後付けA/Fセンサー値でかなりの差がありました。

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念のためA/Fセンサーを日産純正品に新品交換し、交換前の空燃比と比べてみると

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あれまっ 全然違いますね。

A/Fセンサーからの入力を基に全域でフィードバックされ
フィードバック用の目標空燃比は変更していないのに
結果のA/Fが異なると言う事は
A/Fセンサーからの出力値がズレていたと言う事になります。

A/Fセンサー交換後でも高回転でA/Fが薄くなるのは
単純にインジェクター容量が足りていません。
 

純正インジェクターのツイン仕様で1ポートに1140cc分の最大噴射が出来るはずなのに

それでも足りないとは・・・

幾分はハイブーストによって吹き戻されてしまっていると思われますが

現状でも安定してA/Fを確保しようと思うと

パラレル接続をやめて2ステージ制御でのツインインジェクターに切り替え

セカンダリーを900ccぐらいにすれば良いような気がしますが

それはまた次の機会に。

 

A/Fセンサーがズレの原因だったと言う事であとは何時も通りのセッティングです。

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抜けの効率が良くなったマフラーはエンジンのLoadが簡単に200%を超えるようになったので

足らなくなった負荷軸を付け足して、トレースポイントに合わせた燃料と点火のマップを造り直し

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高回転域のパワーダウンを抑えて1031ps トルク150.2kを記録

アイドリングでは純正マフラーより静かな音量で、負荷がかかってもしっかりと消音が出来るマフラーで

1000psを楽々と超えてくるあたり、このマフラーは本物だと思います。

 

オーナーに確認したところ、この仕様に行きつくまでに4回ほど仕様変更したそうです。

金額的な負担はもちろんですが、その都度パワーの上がらない原因を考察して対策して・・・

その手間を考えると、頭が下がります。