先日、各部のメンテナンスやブーストアップの準備を行った
R35 GT-R
まずはダイナパックでの
セッティング
ログを取るデバイスを付けて
何度かダイナパックを回します。
トレースが出来ていないぞ・・・と思ったらKL設定ファイルの選択間違い
821なのに822を使ってました。
総帥、すいません・・・
気を取り直して、セッティングを進め
最大ブースト1.3k時に
612ps トルク92.4kでした。(赤色グラフ)
緑がブースト1.1k 青はブーコンOFFで0.6k前後です。
ちなみに点線のグラフがMY07のノーマル時ですので
ブーコンをONにするとHIでもLOでもトルクの立ち上がり等抜群のパフォーマンスを発揮します。
逆にOFFにすると、ブーストの立ち上がりはかなり遅れますね。
ダイナパックでのセッティングは終わったものの
なんとなく気になって、6速で最高速を試して見ると、240km辺りで一気に失速・・・
あ~ やっぱり
ディーラーでのメンテナンス履歴の多いクルマだったので懸念していたのですが
MT用CPUをリプロされ、ECU以外にもスピードリミッターを設定されていました。
このままでは鈴鹿を走る際、危険極まりないので
MY13モデルのリミッターを解除したMT用データーをインストールしたのですが、
ここでトラブル発生!!
以前にもあった事例ですが
前期車両にMY13系のデーターを入れるとMTCPUがエラーを起すと言う症状
こうなるとMTCPUのデーターを一度初期化しないといけません。
一通りの作業をこなして、最後に
クラッチ&ギア学習を行って、
ようやく最高速に再チャレンジ!
今度は320km/h付近までキレイに周り無事リミッターカット完了
MT用CPUをバージョンアップすると
こんなおまけも付いてきます。
前期車両はミッションモードをRにしていてもAT MTを切り替えるとRモードが解除されてしまいます。
その都度切り替えスイッチを長押しするのがかなりウットオシいと思うのですが
中期以降のデーターにすると、モードが保持されるようになります。
これ便利ですよね!
ってか最初からこういう設定にしなかった理由が分からない・・・
ダイナから降ろすと今度は実走セッティングの準備です。
エンジンモニターを見やすい位置に設置してA/Fを目視で確認できるようにします。
走り出す前には、ダイナ上でクチャクチャになった
ABSユニットへの信号をキャリブレーションし直す必要があります。
これを怠ると、意図しない所でABSが効いたりして、結構危険です。
(デモカーで経験済み)
実走セッティングはダイナ上では出なかったノックリタードが結構な量で記録されたので
ベースの点火時期をリタードさせて対応しました。
点火時期としては今までセッティングしてきたR35と変わらないような数字を入力していたのですが
個体差なのか、最大で5度ほどオートリタードされてました。
点火時期以外はフィードバックの補正量等も問題ない様で
スムースかつパワフルに加速してくれます。
次回はタービン交換ですね。