スパ西を走る為に排気音量対策を行っていたR35 GT-R MY13モデルですが
当然排気効率はさがり、タービンブレードの回転効率も下がってしまうので
今までのECUセッティングのままだと色々なズレが発生します。
ダイナパックに載せて、各設定でのブーストを比較確認し
同時にECUもリセッティングして行きます。
今回はブースト1.65k800psまでパワーダウンしていました。
ブーストがダウンした分、机上で計算した係数で全体的に辻褄を合わせようとしたものの
MAXブースト以外も
このブーストで
このパワー・・・。
納得が行く訳もなく、結局リセッティングではなく
もう一度根本的にマップを弄り直す事にしました。
ブーストを再確認して、セッティングを再開しようと思った矢先
今まで掛かっていたブーストが急に落ちてしまい
一瞬
「タービン逝ったか?触媒、溶けたか??」
と思いましたが、フロントパイプを外して見ると
ポペットバルブが全開・・・。
アクチュエーターのロッドとポペットバルブの開閉リンクを止めているEクリップが
砕けて飛んで行ってしまったようで、ロッドの先端が外れてしまっていただけでした。
と言っても、ここまでバラすにはかなりの手間が掛かってますけどね。
気を取り直して
ブーストコントローラーは弄らずに
EVC-OFF,A,B,Cでのそれぞれのブーストを落とす方向にECUのデーターを調整し
エキマニ内までエネルギーが残らないように燃焼室内で積極的にエネルギー出力させ
ブーストは落として(落としてと言うよりも結果的に落ちると言うのが正確な表現ですが)
パワーを上げる方向に切り替えて、ブーコンOFFでもこれだけパワーの嵩上げが出来ました。
ブーストA
ブーストBでも同様にパワーアップ出来
ブーストC 1.62k時には847psまでパワーが回復しました。
音量対策前とまったく同じパワーとはなりませんでしたが
ブーストを1.74kから1.62kまで落として出力した数字にしては良い方だと思います。
実走行での再チェックも問題なく終了し
MY13モデルのR35GT-Rも
まもなく納車です