チューニングショップ選びは慎重に!アルテッツァ クラッチ滑りの原因

先日のダイナパックでのセッティング時に


クラッチがツンツルテンになってしまったGXE10 アルテッツァ

オーナーの話によると、このクルマを制作したのは3年前

3年でツインプレートクラッチがお亡くなりになるか?
と思うのは皆さん共通の疑問のはず
距離は約2万キロです。

ドラッグオンリーのバリバリの競技車両ならともかく
街乗りがほとんどでサーキット走行もしていない車両なら
なおさら3年でツルテンになる事は考えにくい

そう思っていた時に、とあるところから情報が・・・

このアルテッツァに載せられる前
搭載されるいる2JZ-GTEエンジンと5速ミッションは
雑誌などで有名なあのショップのデモカーとしてJZX110 ヴェロッサにて使われていたそうです。

その際、しばらくはHKS製のツインプレート 
GDクラッチを使用していたそうなのですが、滑りが発生してしまい、
補修部品にてOHを行おうとしたところ、当時すでにGDクラッチは廃盤扱い。

補修部品も出ない状態だったので
OHをあきらめてATSさんのカーボンツインプレートを導入して走行してとの事


そして時が経ち、このアルテッツァ オーナーがそのショップに2JZへの換装を依頼した時
ヴェロッサに積んである2JZと5速ミッションを使用すれば
予算的に安くなると言われ、載せ替えを実行



さて、問題です。
このアルテッツァ を制作したショップ
クラッチは何を使ったのでしょうか?

普通は
「当時使用していたATSのカーボンツインでしょ」
って予想しますよね。

でもオーナーに渡された明細書には
”HKS製ツインプレート”
って書いてあったそうです。

「あ~、良心的に当時のHKSのツインプレート LAクラッチを使ったんですよね。」

そう思いたいです。

今回3年ですべってしまったのは、クラッチの寿命ではなく
何か他の原因だと・・・

では、ミッションを降ろして行きます。

降りました。

クラッチは・・・

この形状、間違いなくHKSのGDクラッチです。

だって、これがLAクラッチの新品ですもん。

形状が明らかに違いますよね。

そして、クラッチディスクは

ツンツルテンも良い所です。

グリスなどの飛び散りでディスクが滑ったのではなく
単純にクラッチの寿命が尽きたが故の滑りです。

と言う事で、このアルテッツァ に2JZ-GTEと5速ミッションを換装したショップさんは
3年前にどう言うクラッチを組んだのか、容易に想像できますね。

3年前にGDクラッチはすでに廃盤品で、
新品での手配は不可能だったことを考えると、このクラッチの出処は・・・?

そう考えると、3年乗れたのは逆に奇跡か~



怖い話ですが、現実の話です。