以前ダイナパックにてイーマネージやVマネージのセッティングを行った
こちらのアルファードは
ある特定の踏み方をすると、6000RPM付近でリミッターが入ったような失速感が出るとの事
まずはセッティングしたイーマネージやVマネージのデーターを疑いますが
この2点はディップスイッチで純正データーに復帰させることが出来るので
ノーマルECU制御のみに戻し
純正ECU内のログが取れるPCをOBDに接続して試運転へ
確かに6000RPM付近で回転上昇が一瞬無くなる時もあれば
まったく問題なくシフトアップポイントまで回転上昇する時もあります。
踏み方が関係すると言うよりも、出る時はどんな踏み方をしても出ますし
出ないときはどんな踏み方をしても出ない感じです。
店に戻りログを確認してみると
失速感が無い時は点火時期が30度付近を推移しているのに対し
失速感がある時は点火時期が急激に10度までリタードされてます。
失速感の直接の原因は純正ECUによる点火時期の様です。
じゃあ、なぜ点火が急激にリタードされるのか?
残念ながらトヨタの純正ECU内のROMは読めないので
どんな制御がされているのかはわかりません・・・
点火を遅らせる一般的な原因はやはりノッキングをノックセンサーが拾って
その信号を基に点火時期をリタードさせていると推測できます。
しかし、20度近くリタードさせなければいけないようなノックの音は聞こえないので・・・
失速感とは別に、もう一つの症状が
日によって加速感が違う、排ガスのにおいがきつくなった。
とも報告があったので、アイドリング時のA/Fフィードバックを確認してみると
学習値が-10%前後まで薄い方向に動いています。
エアフロやインジェクターがノーマルのままの一般的な車両であれば
通常、学習値が+-10%近くまで動くことはなかなかありません。
A/Fセンサーからの出力値がおかしくなってしまって、測定している実際のA/F値と
ECUが読み込んでいるA/Fの値にズレが出ている可能性がありますね。